イタリア
「おしゃれは悪魔の誘い」
リラックスしてはいけないのが、洋服の本分のひとつ
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)49p
「東京での再会「異邦人対談」番外篇」
ぼくの場合は、
ほら、顔を上げて空の太陽を見なさいというものの見方とは逆なんです。
直接、光源を見ても、太陽の激しい光はまぶしくて見えない。
そういうときにはうなだれて、肩を落として足もとを見る道もある、と。
自分の足もとに落ちているくっきりした影の濃さと暗さこそが、
自分を背後から照らしている光の存在を気づかせてくれるじゃないか。
ああ、たしかに光は存在し、自分を背後から照らしてくれているんだな、と。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)377p
「東京での再会「異邦人対談」番外篇」
眠りという豊かな原野で、人間は想像力を養い、そこで傷ついた精神を回復させる。
眠りという豊かな原野で、人間は想像力を養い、そこで傷ついた精神を回復させる。
人生において、三分の一を占める眠る時間を尊敬しなくちゃいけない。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)376p
「東京での再会「異邦人対談」番外篇」
若い人はうんとおとなびてなきゃいけない。
それで年配の人はうんと無邪気でなきゃいけない。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)372p
「スペンデレベーネ」したあとの静かな死
出る杭は打たれるけれど、出ない杭は腐る
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)360p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
風に吹かれて(amazon.co.jp)
風に吹かれて(amazon.co.jp)
ぼくたちはやはり生かされてる存在だと思うんです。
自分でもぼやっとして文章書いてて、手に書かされてるって思うときだってあるもの。
頭だけでも、ハートだけでもなくてね、手が書くっていう瞬間も実際、あるんですよ。
ヨットに帆を張って、風を待ってるようなものです。
なにか大きなものに励まされて、初めて書いていけるみたいな。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)314p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
三年で古びるものでなければ、三十年後によみがえらないっていう意見なんです。
つまり、古くならないものは再生しないし、けっして新しくならない。
塩野:なるほどねえ。
三年たったら古く感じられるくらい時代と密着しなければ、
三十年後にいきいきと感じられないっていうこと。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)313p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
関連名言 ユリウス・カエサル いかに悪‥(sekihi.net)
関連名言 ユリウス・カエサル いかに悪‥(sekihi.net)
善意から発した悪ほど恐ろしいものはないですから。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)309p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
歴史小説を書く人がおちいりやすいのは、上から見下ろすことなんですよ。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)308p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
最初からぼくは自分ひとりで仕事をしているとは思ってはいないのです。
書き手というのはお寺の鐘だと。
お寺の鐘がゴーンと鳴るのは、自分で鳴るわけじゃない。
やっぱり撞木があって、
撞木で鐘を撞く側の、時代とか読者とか社会というものがあって、ゴーンと鳴る。
でもまったく鳴らない鐘もある。割れた鐘もある。
よく鳴る鐘もあるし、低温で響く鐘もある。
錆びた鐘もあるし、澄んだ音を出す鐘もある。
そこが書き手の才能でしょう。
だから、作家はいわば鐘だと思うわけ。自分だけで勝手に鳴ってるわけじゃない。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)302p
「アートを最高に楽しむコツ」
展覧会を見るコツ
展覧会を見るコツ
もしも盗むとしたら、
ここにある絵のなかでどれを盗むかということを本気で考えながら絵を見ると、
とっても真剣になれる
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)275p
「アートを最高に楽しむコツ」
スターは存在感がすべてですね。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)273p
「アートを最高に楽しむコツ」
結局、使う人と使われる人というのは立場のちがいだけなんですよ。
差別ではないんですね。
考えてみると、使われる人がプロ意識をもって、ちゃんと存在するほうがいいんだ。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)255p
「いま〈慣用〉の時代がやってきた」
早熟っていうのは早老という意味でもある。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)209p
「おしゃれは悪魔の誘い」
アホらしい道楽だと思わなければ、おしゃれなんてできないでしょ。
実用的におしゃれするなんて意味がないもの。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)51p
「第20章 イタリア魂」
卵を買おうとした時のこと、六個入っている箱の中の卵のうち、何と四個までひびが入っている。
もちろん店主に抗議した。店主はおだやかな口調で言う。
卵を買おうとした時のこと、六個入っている箱の中の卵のうち、何と四個までひびが入っている。
もちろん店主に抗議した。店主はおだやかな口調で言う。
店主:卵を料理する時、あんたならどうする。割るんじゃないかね
イエス
店主:神様があんたのそのための苦労を、四個まで代わってくださったということさ
この卵はゆで卵にしたいのよ
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)91p
内田洋子
2
塩野七生の友人。河内生まれ。外国語大学卒業。
「第41章 男と女の関係」
イタリアの女友達(あらゆる意味で独立したキャリア・ウーマン)
イタリアの女友達(あらゆる意味で独立したキャリア・ウーマン)
花園は、蜂がとんでいなくては花園ではないのよ
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)321p
100歳時のインタビュー
ニュース・キャスター「どうしてあなたはこういう状態を保っていられるのか」
ニュース・キャスター「どうしてあなたはこういう状態を保っていられるのか」
わたしはね、明日やることがわかってるの
リータ・レーヴィ=モンタルチーニ
1
1909年4月22日生まれ。イタリアの神経学者。1986年にノーベル生理学・医学...
イタリアのトスカナ地方のことわざ
誰もが広場で暮らせるとは限らないが、太陽の光はあらゆる人々の上に平等に振りそそぐ
S.スマイルズ:著 竹内均:訳 『自助論』(知的生きかた文庫,2002)135p
サミュエル・スマイルズ 自助論
104
1859年発行のサミュエル・スマイルズ著の成功伝集である。300人以上の欧米人の...-ウィキペディア
解説を書いた唐津一の友人の言葉
イタリー人にとっては自分が法律なのさ
塩野七生 『マキアヴェッリ語録』(新潮文庫,1992)250p
マキアヴェッリ語録
1
1992年11月25日発行。