瀬戸内寂聴

ああ、新之助さん、あなたがそこにそうして笑っているだけで、命がのびますよ。
せりふなんて何もいわないでいい

AERA Mook 88『歌舞伎がわかる。』(朝日新聞社,2003)P26
老婦人 1

「源氏物語」上演時、瀬戸内寂聴の隣の席にいた。芝居通らしい。

現代語訳「この世は 自分(道長)のためにあるものだ だから満月が欠けることもない」
『小右記』より(原文漢文)

この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴源氏塾』(集英インターナショナル,2004)P42
藤原道長 1

平安時代中期の公卿。


    mjんっjhlh。、ぐjg。っl - かいと
柏木は死を覚悟した自分の想いを込めた手紙を書く。
それまで返事をくれなかった女三の宮だが、小侍従を通して初めて短い返事を書いた。
名言は、和歌の後に一行だけ書かれた言葉。

あなたの死に後れるものでしょうか

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴源氏塾』(集英インターナショナル,2004)P160
女三宮 1

物語に登場する、本名のわからない架空の第三皇女の便宜上の名称。代表的な例として、...

御息所について源氏を叱りつける

相手の女に恥をかかせるようなことはせず、どの女にも公平にやさしくして、
女性から怨みをかうようなことをしてはならない

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴源氏塾』(集英インターナショナル,2004)P86
桐壺帝 1

『源氏物語』に登場する一番目の帝(在位「桐壺」~「花宴」)。

紫の上への言葉

嫉妬とは、ほどよく焼くのがいいのだよ

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴源氏塾』(集英インターナショナル,2004)P32
光源氏 2

紫式部の物語『源氏物語』の主人公である。


    そうかもね。 - 銘無き石碑

この世の中はすべて因果関係で動いている

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P167
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十八界:六根、六境、六識
※対応関係

六根 眼耳鼻舌身意
    ||||||
六境 色声香味触法
    ||||||
六識 見聞嗅味触知
         (眼界乃至意識界)

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P167
四諦
お釈迦さまが菩提樹の下で悟ったときに、この世の四つの真理を発見した。
苦諦:「この世は苦しみである」という真理
集諦:「苦は無明から起きる」という真理「十二因縁」
滅諦:「苦を滅ぼすには無明をなくせ」という真理
道諦:「悟りに至るため」の真理

苦諦、集諦、滅諦、道諦

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P168
よく一切の苦を除き、真実は虚ならざるがゆえ

能除一切苦 真実不虚

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P176
等活地獄:罪人が、おたがいに殺し合いを繰り広げる
黒縄地獄:生きたままで身体を鋸引きされる
衆合地獄:山や大石が両側から迫って押しつぶされる(kotobank.jp)
叫喚(大叫喚)地獄:熱した銅が口の中にそそぎ込まれたり、嘘をついた罪人は舌を何度も引き抜かれる
焦熱(大焦熱)地獄:地獄の業火が罪人たちを焼き尽くす
阿鼻地獄:一瞬たりとも休みを与えられず、地獄の鬼の責めを受け続ける

等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、
叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、阿鼻地獄

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P187
巡礼時にかぶる菅笠に記されている文句
四句偈:本来、葬式の時、お棺の蓋に書く言葉
もし、巡礼者が旅の途中で死んだら、地元の人がその場所に穴を掘って埋める。
そして、その土饅頭の上に菅笠を置く。すると、それが棺桶の蓋になる。

迷故三界城、悟故十万空、本来無東西、何処有南北

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P142
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巡礼時にかぶる菅笠に記されている文句
観音巡礼の場合、「観音さまとご一緒に巡礼します」という意味

同行二人

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P142
六郷満山の回峰行で唱える不動明王の真言(マントラ)

ノーマク サンマンダ バサラダン
センダマカロシャナ ソワタヤ ウンタラカンマン

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P134
三密の加持
身密:手で印を結ぶこと
口密:口に真言(マントラ)を唱えること
意密:心に大日如来を想念すること

身、口、意

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P134

行者というのは行をしている時だけが行者なんです

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P130
酒井大阿闍梨 1

比叡山の千日回峰行を、二度も行った。

七難:人間が人生で受ける七つの苦難。
この難を受けたときに、観世音菩薩のお名前を唱えると助けられ、難を逃れられる。
火難:火事のこと。
水難:船が沈没して溺れること。
風難:嵐に遭って船が遭難すること。
刀杖難:暴力によって危害を受けること。
鬼難:鬼が襲ってくること。
枷鎖の難:無実の罪で捕えられること。
怨賊の難:盗賊に襲われること。

火難、水難、風難、刀杖難、鬼難、枷鎖の難、怨賊の難

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P114

    君を七難から守る - 綾波レイ
六破羅蜜:この六つをやれば彼岸へ行くことができる。
布施:プレゼントすること。
持戒:戒を持つ、戒律を保つこと。
忍辱:辛抱すること。
精進:努力すること。
智慧:正しい判断力ということ。

布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P85

信は任すなり

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P80

「南無阿弥陀仏」は彼岸へのパスポート

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P79
八正道:無明を消滅させるための方法

一、正見(正しく見る)
二、正思(正しい考え)
三、正語(正しい言葉)
四、正業(正しい行ない)
五、正命(正しい生活)
六、正精進(正しい努力)
七、正念(正しい気づかい)
八、正定(正しい精神統一)

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P66
十二因縁:苦しみが起きる12段階ということことになるでしょうか。
無明:無知、迷いの根本
行:煩悩が惹き起こすさまざまな作用・活動
識:識別すること、判断力
名色:名とは精神、色とは肉体
六入:眼耳鼻舌身意
触:六入が六境(色声香味触法)に触れあうこと
受:外界の現象を感覚器官で受け取ること
愛:「受」して、愛が生まれる
取:執着の心
有:独占すること
生:生命が生ずること
老死:生まれた命はやがて老い、死んでいくこと

無明、行、識、名色、六入、触、受、愛、取、有、生、老死

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P62
五蘊盛苦:人間の身体や心の中で、欲望が燃えさかる苦しみを言う。
「色」は物質を指す。
これに対して「受・想・行・識」は精神の作用、心の働きのこと。
人間の肉体「色」と心の「識」をつなぐもの。それが「受・想・行」の三つ。
「受」とは、感受作用。「想」とは、知覚表象作用。「行」とは、意志や、その他の心の作用。

色・受・想・行・識

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P56
阿難(アーナンダ)に遺した遺言

お前たちは自分たちを明かりとしなさい。
人をよりどころにするな。仏法をよりどころにして、他を頼るな

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P49
釈迦 23

紀元前5世紀ごろの北インドの人物で、仏教の開祖である。...-ウィキペディア

純陀(チュンダ)

私が今まで受けた布施の中で、
チュンダが精一杯に出してくれたご馳走ほど素晴らしいものはなかった

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P49
釈迦 23

紀元前5世紀ごろの北インドの人物で、仏教の開祖である。...-ウィキペディア

自分というものは他者があるから存在する。
同様に、他者も自分がいなければ存在しない。
つまり、すべてのものは、たがいに依存して存在する

これあれば、かれあり これなければ、かれなし
これ生ずれば、かれ生ず これ滅すれば、かれ滅す

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P43