「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
三年で古びるものでなければ、三十年後によみがえらないっていう意見なんです。
つまり、古くならないものは再生しないし、けっして新しくならない。
塩野:なるほどねえ。
三年たったら古く感じられるくらい時代と密着しなければ、
三十年後にいきいきと感じられないっていうこと。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)313p
五木寛之