対談
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歴史家にとっての基本的なハンディキャップは、ことの続きを知ってしまっていることだ。
『季刊iichiko』34号 福井憲彦との対談より。
アルレット・ファルジュ
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フランスの歴史家。
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
小羊→子羊もしくは仔羊
小羊→子羊もしくは仔羊
やっぱり文学って、一匹の迷える小羊(誤植)を救うためにあるのね。宗教もそう。
五木:宗教はそうですね。
ええ。ところが、歴史とか政治は九十九匹の安全をまず考える。
五木:たしかに。
それから余裕があったら一匹を探しにいくっていうのよ。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)295p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
三年で古びるものでなければ、三十年後によみがえらないっていう意見なんです。
つまり、古くならないものは再生しないし、けっして新しくならない。
塩野:なるほどねえ。
三年たったら古く感じられるくらい時代と密着しなければ、
三十年後にいきいきと感じられないっていうこと。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)313p
「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
最初からぼくは自分ひとりで仕事をしているとは思ってはいないのです。
書き手というのはお寺の鐘だと。
お寺の鐘がゴーンと鳴るのは、自分で鳴るわけじゃない。
やっぱり撞木があって、
撞木で鐘を撞く側の、時代とか読者とか社会というものがあって、ゴーンと鳴る。
でもまったく鳴らない鐘もある。割れた鐘もある。
よく鳴る鐘もあるし、低温で響く鐘もある。
錆びた鐘もあるし、澄んだ音を出す鐘もある。
そこが書き手の才能でしょう。
だから、作家はいわば鐘だと思うわけ。自分だけで勝手に鳴ってるわけじゃない。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)302p
ぼくなんか、自分が死んじゃったら、日本国家は消滅すると思ってるもの。
1999年8月25日/9月8日号『SAPIO』、小林よしのりとの対談
Patriotism is the last resort of a scoundrel.
愛国主義は、悪党の最後の逃げ場である
(サミュエル・ジョンソン) - 名言録
この人みたいにはっきり言う人はあんまり居ないような気がする。
他の人があまりにもひどすぎるから、あんまり好きじゃないけど
良く見えてしまう。
消去法って言うのも結構危ないんだけどね。 - 銘無き石碑