パトロン
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芸術家は、すべてを超越するからこそ、存在理由があるのである。
芸術家にとっての権力者は、自分の考えを実現するに自分一人では不可能な場合、
それに手を貸してくれる存在にすぎない。
芸術家は、善悪の彼岸にしかない自己の世界での絶対の優位を確信しているから、
権力者の前に平然とひざを屈するのである。
塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)93p
「「スペンデレベーネ」したあとの静かな死」
文化っていうのは金は儲からないものであると。
五木:文化は使うだけだね。
だから、堂々と使うべきなの。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)356p
「アートを最高に楽しむコツ」
結局、使う人と使われる人というのは立場のちがいだけなんですよ。
差別ではないんですね。
考えてみると、使われる人がプロ意識をもって、ちゃんと存在するほうがいいんだ。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)255p
「第51章 企業と文化(その一)」
簡単に定義すれば、
簡単に定義すれば、
経済行為とはカネをもうけることであり、
政治的行為とはもうけたカネをうまく使うことであり、
文化的行為とは、うまくであろうが何であろうが、ただひたすらカネを使うことである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)219p
「悲劇の名将、韓信の栄光と悲惨」
韓信
宿場役人に対して
韓信
宿場役人に対して
貴公は根性がせまいな。どうせ人の面倒みるなら、とことんまでやらねばな
横山光輝『項羽と劉邦 7 張良の暗躍』(潮出版社,2001)358p
項羽と劉邦 (横山光輝の漫画)
50
横山光輝による歴史漫画である。1987年から1992年まで「コミックトム」(潮出...-ウィキペディア
「第49章 あなたはパトロンになれますか?」
どのように使われるかを心配するようでは、与えることにはならないのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)379p