男たちへ
(中略)
ダイエットしたあげくに不機嫌になられるより、
肥っていて上機嫌のほうがずっといい。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)420p
「第54章 腹が出てきてはもうおしまいか」
ナナミーJr.(男,当時14歳)が、ショーン・コネリーを評して
ナナミーJr.(男,当時14歳)が、ショーン・コネリーを評して
半分は信用できるけど、あとの半分は信用できないという点がいい。
百パーセント信用できるなんていうタイプよりも、
五分五分ってところが緊張関係があっていいし、
父親にしたとしても、男の子にとってはこのほうが、理想的だと思う
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)420p
「第52章 イタリアの職人たち」
職人は、手と、ファンタジアだ
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)399p
グッドモーニング・バビロン
1
イタリア映画界の名匠パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟が、 ハリウッド創生...
「第50章 肉体讃歌」
だれが、古代ギリシアの彫像に、背広を着せたがるものか。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)390p
「第50章 肉体讃歌」
どんなに誉めようと、それが肉体についてならば心配なことはないのよ。
なんて暖かい人柄の男、なんて言い出したら心配だけど
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)386p
「第49章 あなたはパトロンになれますか?」
文化というものは、なんとなくぼんやりしたところに、
すばらしいものが創り出される余地がかくれているのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)382p
「第49章 あなたはパトロンになれますか?」
文化は個人が創り出す、と私はかたく信じている。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)380p
「第49章 あなたはパトロンになれますか?」
どのように使われるかを心配するようでは、与えることにはならないのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)379p
「第48章 外国人と上手くケンカする法、教えます」
食物ではなにが好きか?
食物ではなにが好きか?
人間さ。人を喰うのが好きなんでね
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)375p
吉田茂
4
1878年(明治11年)9月22日 - 1967年(昭和42年)10月20日 日...
「第48章 外国人と上手くケンカする法、教えます」
だが、しかし、と言って後、ケンカははじまるのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)373p
「第47章 外国語を話すこと、など」
道具とは、同じ道具さえ得られれば、結果を決めるのは、その使い方でしかない
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)367p
「第47章 外国語を話すこと、など」
外国語を話せることを自慢するような人は、救いようもないバカである。
だが、外国語を話せることを軽蔑する人もまた、同じくらいバカである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)362p
「自殺の復権について」
おそらくシェンキェヴィッチ『クォヴァディス』(amazon.co.jp)からのエピソードより
おそらくシェンキェヴィッチ『クォヴァディス』(amazon.co.jp)からのエピソードより
あなたの言うことは、おそらく、正しいことなのでしょう。
しかし、わたしのことならば、放っておいてください。なぜならば、
わたしは、必要あると思ったときは、自ら毒杯をあおることができますから
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)358p
ペトロニウス
2
ローマの貴族。ソフィスティケートな教養人。
「第44章 成功する男について」
成功する者の条件のうちでも欠くことのできない一つは、
どれだけの人を周囲に集められるか、ではないだろうか。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)343p
「第44章 成功する男について」
黒澤明『羅生門』(ja.wikipedia.org)終盤の台詞
「真実とは、所詮、その人が真実と思いたいものにすぎないのではないか」を応用して
類似名言 ユリウス・カエサル 人間なら‥(sekihi.net)
黒澤明『羅生門』(ja.wikipedia.org)終盤の台詞
「真実とは、所詮、その人が真実と思いたいものにすぎないのではないか」を応用して
類似名言 ユリウス・カエサル 人間なら‥(sekihi.net)
人生の暗黒面にばかり眼がいく人は、
人生というものを暗く思いたいからにすぎない、と言えないであろうか。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)340p
「第44章 成功する男について」
灯には、常に虫が群れるものである。
灯の近くでは死んじゃう宿命しかないと知っていながら、なお群れつづけるのだから、
明るさとは、抗しがたい魅力であるのかもしれない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)339p
「第43章 男が上手に年をとるために」
手軽は、上手に年をとるには、あらゆることの敵である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)336p
「第43章 男が上手に年をとるために」
優しい若者を、私は若者だと思わない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)334p
「第43章 男が上手に年をとるために」
不倫とか愛人関係とか、
昨今バーゲン・セールもよいところという感じでウンヌンされているようなものは、
私にはまったく興味がない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)333p
「第43章 男が上手に年をとるために」
抜粋
抜粋
戦術一。まず、自分の年齢を、いつも頭の中に刻みこんでおくこと。
戦術二。そして、自分の年齢と、共存共栄の方法を考え、実行する。
戦術三。強いて、若つくりをしないこと。
戦術四。居直ること。つまり、自然体であること。
戦術五。一ヶ所、どこかに派手な色を使うこと。
戦術六。恋をすること。
戦術七。優しくあること。
戦術八。清潔であること。
戦術九。疲労を見せるのを、恐れないこと。
戦術十。夜の営みは、九十歳になっても可能だと思うこと。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)330~336p
「第42章 働きバチなる概念について」
ときにはケンカしたっていいのだ。ただし、ケンカは巧みにする必要はある。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)327p
「第41章 男と女の関係」
イタリアの女友達(あらゆる意味で独立したキャリア・ウーマン)
イタリアの女友達(あらゆる意味で独立したキャリア・ウーマン)
花園は、蜂がとんでいなくては花園ではないのよ
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)321p
「第40章 セクシーでない男についての考察」
なにかを怖れる気持ちがなければ、
いかに自信のある男でも、精巧なコンピュータつきのロボットでしかない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)311p
「第39章 スタイルの有無について」
男であろうと女であろうと、
だれもがファースト・ネームで呼び合う社会を私は信用しない。
そういうなれなれしい人間に限って、暗い廊下で人を撃ったりする
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)302p
「第39章 スタイルの有無について」
関連名言 タキ だれも知ら‥(sekihi.net)
関連名言 タキ だれも知ら‥(sekihi.net)
スタイルとは、見せかけの反対である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)302p
前名言 塩野七生 半分は‥(sekihi.net)
ナナミー:髪は薄いし、お腹も出てしまって、みっともないと思うけど、それは気にならないの?