男たちへ
「第25章 浮気弁護論」
浮気は、
恋愛することによって引き起こされた血の騒ぎの、単なる派生の一つでしかない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)195p
「第25章 浮気弁護論」
恋愛は、凡人を、善悪の彼岸を歩む者に変える。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)194p
「第25章 浮気弁護論」
燃えあがった恋愛は、
そのまま燃やすにまかせるのが、自然にかなった対応なのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)193p
「第23章 マザコン礼讃」
部下の一人について
部下の一人について
この男は、何千と母非難の手紙がこようとも、
母の流す一粒の涙にかなわないということを知らないのだ
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)178p
アレクサンダー大王
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アレクサンドロス3世・古代マケドニア王(紀元前356年- 紀元前323年)
「第23章 マザコン礼讃」
もしも息子の できが大変に良かったら、
タネは、神とか精霊とか言ってしましていればよいので、
そのタネを育てるのは、絶対に母親の権利である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)180p
「第22章 男の色気について(その三)」
人生は、所詮、人間対人間の関係で成り立っているのだ
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)173p
「第22章 男の色気について(その三)」
関連名言 塩野七生 一度、夫でも‥(sekihi.net)
関連名言 塩野七生 一度、夫でも‥(sekihi.net)
寝床に横たわる男は、以外にも色気を漂わせるものです。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)167p
「第22章 男の色気について(その三)」
一度、夫でも恋人でもボーイ・フレンドでも、
愛する人が病気になってくれないかなと願ったことのない女は、女ではない。
(中略)
なぜ病気になってくれないかなと思うのは、
病気にかかって寝床から起きあがれない状態になってはじめて、
女は男を独占することができるからです。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)167p
「第21章 男の色気について(その二)」
顔だちは美男だが、動きを知らない男は、
所詮、われわれ女の血を騒がせることはできないのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)164p
「第21章 男の色気について(その二)」
男のうなじは、脱がせてみなくても内側がわかる「商標」である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)161p
「第21章 男の色気について(その二)」
男の色気は、うなじにある。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)159p
「第20章 男の色気について(その一)」
学問とは、定見を追求することを運命づけられた分野である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)160p
「第19章 オール若者に告ぐ」
若者たちよ、男女を問わず、真の意味でラディカルになってほしいのです。
われわれ「オトナ」も、強力な敵を、心底では待ち望んでいるのだから。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)152p
「第19章 オール若者に告ぐ」
若者に必要なのは、ほんとうの「オトナ」と、
反対に理解の顔をしたがるつまらないオトナを、判別する能力である。
「若者」の味方ぶるオトナは、
断固無視が、彼らにふさわしい唯一の評価なのだから。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)148p
「第19章 オール若者に告ぐ」
フェッリーニ(塩野表記)
フェッリーニ(塩野表記)
若者? ボクが若い世代になぜ関心がないかって?
決まってるじゃない、ボクは、ボクなりの青春を充分に生きたんです。
だから、それを過ぎた今でも今なりの生き方を充分に生きたいと思うので、
他人の青春なんかかまっている暇はないんです
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)148p
フェデリコ・フェリーニ
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イタリア・リミニ生まれの映画監督、脚本家。「映像の魔術師」の異名を持つ。 -ウィキペディア
「第19章 オール若者に告ぐ」
「若者」たるもの、「オトナ」が自分たちをわかり理解してくれるなどということを
絶対に期待してはいけない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)147p
「第18章 女の性について」
日本という国は、知的な面で有名な女を、
コワイなんて子供じみた表現で敬遠することしか知らない、
自信のない男の多い国である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)136p
「第17章 殺し文句についての考察」
願望とは、それを口にした瞬間は、口にした者にとっては、これ以上とない真実なのだ
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)136p
「第17章 殺し文句についての考察」
類似名言 ユリウス・カエサル 人間なら(sekihi.net)
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人間は、客観的に真実であることと、主観的に真実であること、
つまり自分自身が真実であると思いたがっていることを、
常に明確に分離して話すことができない動物だからである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)135p
「第17章 殺し文句についての考察」
人間というものは、
男とか女とかにかぎらず、二人でいれば、なにかを話さねばすまない動物である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)135p
「第17章 殺し文句についての考察」
結婚していることの唯一の利点は、
結婚というものをあらためてしなくてすむという点である
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)134p
「第17章 殺し文句についての考察」
結婚が、女が一番喜ぶエサ、であるのも事実なのだから仕方がない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)134p
「第17章 殺し文句についての考察」
「殺し文句」とは、剣を使わずに相手を殺す方法であり、平和的な殺人手段である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)132p
「第15章 ひげの種々相について」
ほんとうの女は、化粧する時、
親が与えてくれた造作だけでは、自分の内部を表現するのに不十分と思い、
そのただ不十分なところを、化粧によっておぎなう気持ちで鏡に向かうのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)122p
「第14章 男女不平等のすすめ」
類似名言 オスカー・ワイルド われわれは‥(sekihi.net)
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私たち女には、男に私淑したり兄事したちしているほうが、
人生はよほど多様になり深みを増し、そして愉しくなるのではないかと思う。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)116p