「第15章 ひげの種々相について」
ほんとうの女は、化粧する時、
親が与えてくれた造作だけでは、自分の内部を表現するのに不十分と思い、
そのただ不十分なところを、化粧によっておぎなう気持ちで鏡に向かうのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)122p
塩野七生