「第22章 男の色気について(その三)」
一度、夫でも恋人でもボーイ・フレンドでも、
愛する人が病気になってくれないかなと願ったことのない女は、女ではない。
(中略)
なぜ病気になってくれないかなと思うのは、
病気にかかって寝床から起きあがれない状態になってはじめて、
女は男を独占することができるからです。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)167p
塩野七生