男たちへ
「第14章 男女不平等のすすめ」
教訓と刺激は、まったくちがう。
教訓は、上の者が下の者に与えるものであり、
刺激は、平等の者か下位の者が、上位者に対する時の、優雅で効果的な武器である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)114p
「第13章 おしゃれな男について」
私は、時間がなくて本も読めません、という弁解を、絶対に信じない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)107p
「第13章 おしゃれな男について」
屈折しすぎた精神の持ち主は、誰でもどんなものでも、自分の延長で見てしまう。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)106p
「第13章 おしゃれな男について」
女は、真に有益であるかどうかということに、関心をいだかない存在でもある。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)105p
「第13章 おしゃれな男について」
おしゃれな人とは、男女を問わず、自己顕示欲の強い人である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)105p
「第10章 クロウトの意見」
二十歳の女と六十歳の女では、どうしたって同じものを着るわけにはいかないのだ。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)86p
「第14章 男女不平等のすすめ」
ナナミーが人伝てで聞いたことによる
ナナミーが人伝てで聞いたことによる
男女平等? なぜ優れている私たち女が、
男たちのところまで下がってきて、平等にならなくちゃいけないの?
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)110p
オノ・ヨーコ
2
1933年2月18日生まれ。日本生まれのアメリカの芸術家、音楽家。
男なしで子供を作ってくれませんかね。 - 銘無き石碑
「第12章 人前で泣く男について」
なにひとつ苦労のない人生を、良しとするわけではない。
ただ、人間には、運に恵まれる人と恵まれない人がいる
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)98p
「第12章 人前で泣く男について」
できるならば人間、陽の当たる道を進むにこしたことなし
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)98p
「第11章 女には何を贈るか」
要するに女には、贈れるものならなんでも贈ったらよいのです。
そうすれば女は、贈られたものに応じて、さまざまに変身してみせまする!
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)94p
「第10章 クロウトの意見」
良き趣味の若者なんて、気味が悪い。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)86p
「第8章 装うことの素晴らしさ」
装うとは、
着る人間がどのような個性を生きたいかで、決まるものだと私は信じている。
だからこそ、素晴らしいのだ。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)71p
「第8章 装うことの素晴らしさ」
就職の面接にまで学生服着用というのは、アホじゃあるまいし、と私ならば思う。
そして、そういう就職希望者を喜ぶ人事関係者に至っては、
アホな学生よりもよほどアホだと思う。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)63p
「第7章 「同じ言語」で語りあえることの尊さについて」
笑いながらも、相手の「世迷言」を真っ向から受けとめるのが、
友情にしても愛情にしても、情愛を感ずる相手に対する「礼儀」ではないだろうか。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)63p
「第7章 「同じ言語」で語りあえることの尊さについて」
恋愛は交通事故
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)62p
「第7章 「同じ言語」で語りあえることの尊さについて」
これが自分の世界なのだ、と言えるものを持っている男なんて、
まったくステキではないか。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)61p
「第6章 再び、嘘の効用について」
口にする=発言
口にする=発言
人間というものは、いかに心の中で思っていても、
それを口にするかしないかで、以後の感情の展開はちがってくるものである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)54p
「第6章 再び、嘘の効用について」
口にする=発言
口にする=発言
心の中で感じているうちは、自分の耳で聴くことはないのに反して、
いったん口にすると、誰よりもまず自分が聴くことになる。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)54p
「第6章 再び、嘘の効用について」
男は、絶対に、
彼自身の頭脳を通過したことでないかぎり、彼自身の心に定着させない。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)54p
「第6章 再び、嘘の効用について」
口にして=発言して
口にして=発言して
どれくらい真実がふくまれているかどうかは、問題ではないのである。
口にして以後、真実がふくまれはじめてくるのだ。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)54p
「第5章 嘘の効用について」
子供自身に自分の得になるかの判断力がないから、悪の道に踏み込むのだ。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)45p
「第5章 嘘の効用について」
常日頃から無邪気にしても巧妙にしても、子供ながらに頭をふりしぼってついた嘘を、
笑って受けとめてくれていたほどの親なら、
子供は、大切な時には、意外と真実を語るものなのである。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)45p
「第5章 嘘の効用について」
女の人には誰にでも、本当のことを言うことはないのよ。
女の人はみな、自分自身の本当の状態を知らないほどバカではないの。
だから、わざわざ男のあなたが、本当のことをわからせてあげることはないのです。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)44p
「第5章 嘘の効用について」
子供は大人がやってはいけないと言うことだけをやるために、
この世に生まれてきた存在である。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)43p
「第5章 嘘の効用について」
嘘をついたという理由だけで叱るようでは、
子供の頭脳の正常な発達を阻害するだけであろう。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)43p