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「第20章 イタリア魂」
卵を買おうとした時のこと、六個入っている箱の中の卵のうち、何と四個までひびが入っている。
もちろん店主に抗議した。店主はおだやかな口調で言う。

店主:卵を料理する時、あんたならどうする。割るんじゃないかね
イエス
店主:神様があんたのそのための苦労を、四個まで代わってくださったということさ
この卵はゆで卵にしたいのよ

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)91p
内田洋子 2

塩野七生の友人。河内生まれ。外国語大学卒業。

鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。
卵は世界だ。
生まれようと欲するものは、 一つの世界を破壊しなければならない。

「デーミアン」より
ヘルマン・ヘッセ 172

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学...-ウィキペディア


    この後に続く
    「鳥は神に向かって飛ぶ 神の名をアプラクサスと言う」も含め
    胸を打たれた言葉です。
    ヘッセ・・・素敵ですね。 - mano

    デミアンは去年の夏休み読書感想文と趣味を兼ねて読みました。
    少し難しかったけれど、確かに心打たれる物語でした・・・ - melancholy