名言・語録一覧
人情は依存症を歓迎し、義理は人々を依存的な関係に縛る。義理人情が支配的なモラルである日本人社会は、かくして甘えの弥慢化した世界であった
「甘さゆえの構造」より
土居健郎
3
昭和時代の精神科医学者
建前は、それを守っている限りは他の人々の行為をあてにできるので、
少なくともその分だけは甘えが満たされる
「甘さゆえの構造」より
土居健郎
3
昭和時代の精神科医学者
よわいのはけっして恥ではない。その弱さに徹しえないのが恥だ
「断片」より
島崎藤村
4
大正昭和時代の作家
人間も忿怒を制えないうちは、本当に自然を友とすることはできない
「飯倉だより」より
島崎藤村
4
大正昭和時代の作家
同じ一つの時代にもひき潮の時期があり、さし潮の時期がある。四季が循環するように、冷熱は一代の人の心を従来してやまない
「春を持ちつつ」より
島崎藤村
4
大正昭和時代の作家
勇断なき人は事を為すこと能はず
「斉彬公言行録」より
島津斉彬
1
江戸時代の鹿児島藩主
資本主義の本質的企業家はまさしく「サラリーマン重役」たるのがその本質である。
「日本資本主義の形成者」より
東畑精一
1
昭和期の経済学者・農学者
貧賤に戚戚たらず、富貴に汲汲たらず
「五柳先生伝」より
陶潜(陶淵明)
1
中国六朝時代の東晋末から南朝宋にかけて活躍した漢詩人
西洋事情を師として専ら国勢を弄ぶ。
「前原一誠「参議を退くの辞」より
頭山満
1
大正昭和時代の国粋主義者
貧乏であれ、豊かになれば必ず志を失う。一世世俗に背くべし
「語録」より
道元
5
鎌倉時代の禅僧 日本の仏教宗派・曹洞宗の開祖
畜類なお恩恵を報いず、人類いかでか恩を知らざらん。
「修証義」より
道元
5
鎌倉時代の禅僧 日本の仏教宗派・曹洞宗の開祖
酒は茶の代わりになるも、茶は酒の代わりにならず。
「幽夢影」より
張潮
2
中国清の文人
美人は人語を解するから花にまさり、花は芳香を放つが故に美人にまさる。
両手に花といかなければ、匂う花を捨てて、ものを言う花をとれ。
「幽夢影」より
張潮
2
中国清の文人
自然に人情は露ほどもない。
之に抗するものは容赦なく蹴飛ばされる。
之に順うものは恩恵に浴する。
「随筆」より
長岡半太郎
1
大正昭和時代の物理学者
生命は刹那の事実なり、死は永劫の事実なり
「如是閑語」より
女子の涙は勝利の涙なり、男子の涙は降伏の涙なり
「如是閑語」より
酒に薬用の名あり、酔を買うべき名義に窮するものは愚なり。
「如是閑語」より
囚人は前科を誇り、宗教家は懺悔を誇る。
「如是閑語」より
善きことを思えるは善きことを思えるに過ぎず、
悪しき事を思えるは悪しき事を為したるなり。
「如是閑語」より
聖人の死は自己の復活なり。豪傑の死は他人の復活なり。
「如是閑語」より
男子は結婚によって女子の賢を知り、女子は結婚によって男子の愚を知る
「如是閑語」より
女子は月経に支配せられ、男子は月給に支配せらせる
「如是閑語」より
女の子は売品なり、男の児は非売品なり、
前者の売れざると、後者の買われたるとは嘆きなり
「如是閑語」より
男子は羽織より売り始め、フンドシに至りて窮まり、
女は肉より売り始め、羽織に至りて窮まる
「如是閑語」より
男子は、一個の女性を礼賛するのにその全生命を以てするが、
全体の女性を礼賛するには舌のみを以てする
「如是閑語」より