長谷川如是閑 16

1875年11月30日 - 1969年11月11日
日本のジャーナリスト、文明批評家、評論家、作家。明治・大正・昭和と三代にわたり、新聞記事・評論・エッセイ・戯曲・小説・紀行と約3000本もの作品を著した。大山郁夫らとともに雑誌『我等』(後に『批判』)を創刊し、大正デモクラシー期の代表的論客の一人。「如是閑」は雅号、本名は萬次郎。...-ウィキペディア

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生命は刹那の事実なり、死は永劫の事実なり

「如是閑語」より

女子の涙は勝利の涙なり、男子の涙は降伏の涙なり

「如是閑語」より

酒に薬用の名あり、酔を買うべき名義に窮するものは愚なり。

「如是閑語」より

囚人は前科を誇り、宗教家は懺悔を誇る。

「如是閑語」より

善きことを思えるは善きことを思えるに過ぎず、
悪しき事を思えるは悪しき事を為したるなり。

「如是閑語」より

聖人の死は自己の復活なり。豪傑の死は他人の復活なり。

「如是閑語」より
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男子は結婚によって女子の賢を知り、女子は結婚によって男子の愚を知る

「如是閑語」より

女子は月経に支配せられ、男子は月給に支配せらせる

「如是閑語」より

女の子は売品なり、男の児は非売品なり、
前者の売れざると、後者の買われたるとは嘆きなり

「如是閑語」より

男子は羽織より売り始め、フンドシに至りて窮まり、
女は肉より売り始め、羽織に至りて窮まる

「如是閑語」より

男子は、一個の女性を礼賛するのにその全生命を以てするが、
全体の女性を礼賛するには舌のみを以てする

「如是閑語」より
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女性が英雄を好むのは、英雄に服従されようとしているのではない、
英雄を服従しようとしているのだ

「序破急」より

少女の恋は詩なり、年増の恋は哲学なり

「如是閑語」より

初恋は麻疹の如し。何人も一度は免れずして経験し難し

「如是閑語」より

食を絶ちて殺すは野蛮なり、食を滅じて殺すは文明なり。

「如是閑語」より

生きて孤独なるものは不幸なり、死して孤独なるものは実に不幸なり

「如是閑語」より