塩野七生

「東京での再会「異邦人対談」番外篇」

若い人はうんとおとなびてなきゃいけない。
それで年配の人はうんと無邪気でなきゃいけない。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)372p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「スペンデレベーネ」したあとの静かな死

出る杭は打たれるけれど、出ない杭は腐る

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)360p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
風に吹かれて(amazon.co.jp)

ぼくたちはやはり生かされてる存在だと思うんです。
自分でもぼやっとして文章書いてて、手に書かされてるって思うときだってあるもの。
頭だけでも、ハートだけでもなくてね、手が書くっていう瞬間も実際、あるんですよ。
ヨットに帆を張って、風を待ってるようなものです。
なにか大きなものに励まされて、初めて書いていけるみたいな。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)314p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」

三年で古びるものでなければ、三十年後によみがえらないっていう意見なんです。
つまり、古くならないものは再生しないし、けっして新しくならない。
塩野:なるほどねえ。
三年たったら古く感じられるくらい時代と密着しなければ、
三十年後にいきいきと感じられないっていうこと。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)313p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」
関連名言 ユリウス・カエサル いかに悪‥(sekihi.net)

善意から発した悪ほど恐ろしいものはないですから。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)309p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」

歴史小説を書く人がおちいりやすいのは、上から見下ろすことなんですよ。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)308p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

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「セクシーな文体と時代の風の微妙な関係」

最初からぼくは自分ひとりで仕事をしているとは思ってはいないのです。
書き手というのはお寺の鐘だと。
お寺の鐘がゴーンと鳴るのは、自分で鳴るわけじゃない。
やっぱり撞木があって、
撞木で鐘を撞く側の、時代とか読者とか社会というものがあって、ゴーンと鳴る。
でもまったく鳴らない鐘もある。割れた鐘もある。
よく鳴る鐘もあるし、低温で響く鐘もある。
錆びた鐘もあるし、澄んだ音を出す鐘もある。
そこが書き手の才能でしょう。
だから、作家はいわば鐘だと思うわけ。自分だけで勝手に鳴ってるわけじゃない。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)302p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「アートを最高に楽しむコツ」
展覧会を見るコツ

もしも盗むとしたら、
ここにある絵のなかでどれを盗むかということを本気で考えながら絵を見ると、
とっても真剣になれる

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)275p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「アートを最高に楽しむコツ」

スターは存在感がすべてですね。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)273p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「アートを最高に楽しむコツ」

結局、使う人と使われる人というのは立場のちがいだけなんですよ。
差別ではないんですね。
考えてみると、使われる人がプロ意識をもって、ちゃんと存在するほうがいいんだ。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)255p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「いま〈慣用〉の時代がやってきた」

早熟っていうのは早老という意味でもある。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)209p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

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「おしゃれは悪魔の誘い」

アホらしい道楽だと思わなければ、おしゃれなんてできないでしょ。
実用的におしゃれするなんて意味がないもの。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)51p
五木寛之 19

日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『政略論』

結果さえ良ければ、手段は常に正当化される

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)277p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『政略論』

人間は、百パーセント善人であることもできず、
かといって百パーセント悪人であることもできない。
だからことしばしば中途半端なことをしてしまい、
破滅につながることになってしまうのである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)276p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

優柔不断な国家は、
外からの圧力でもないかぎり、良き政策を打ち出せないようになっているのである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)275p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

弱体な国家は、常に優柔不断である。
そして決断に手間どることは、これまた常に有害である。

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)274p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『手紙』
中立でいると、勝者にとって敵になるだけでなく、敗者にとっても、助けてくれなかったということで敵視されるのがオチなのだ

中立を保つことは、有効な選択とはいえない。

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)274p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『君主論』

他者を強力にする原因をつくる者は、自滅する。

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)273p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『君主論』

良き力をもつ者は、良き友に恵まれるものである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)273p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『君主論』

国家にとって、厳重のうえにも厳重に警戒しなければならないことは、
軽蔑されたり見くびられたりすることである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)272p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『政略論』

次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。
第一は、忍耐と寛容をもってしても、
人間の敵意は溶解するものではないということであり、
第二は、報酬や援助を与えても、
敵対関係を好転することまではできないということである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)272p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『政略論』

ある者はより多くを獲得しようとし、他の者はもっているものを手放すまいとして、
争いが起こるのである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)272p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『政略論』

人間は、恵まれていなければ悩み、恵まれていればいたで退屈する。
そしてこの性向からは、同じ結果が生ずるのだ

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)271p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第63章 無題」
『手紙』

現実主義が誤りを犯すのは、相手も自分と同じように考え対処するであろうから、
バカなまねなどするはずはないと思いこんだときである

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)271p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

「第39章 再びワールド・プロブレム」

軍の指揮官にとって最も重要な資質は何かと問われれば、想像力であると答えよう

塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)168p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア