塩野七生

「第33章 不幸な男(その三)」

三十代の男は、相手次第で、
二十代にもどったり、四十代のような成熟さを示したりするものである

塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)254p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

陽の下に新しきものなし

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)98p
旧約聖書 48

ユダヤ教およびキリスト教の正典である。また、イスラム教においてもその一部(モーセ...-ウィキペディア

間奏曲
本能寺にて、光秀の性格や能力を知っていた信長は脱出は不可能と悟り、言い放った

是非に及ばず

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)87p
織田信長 18

戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・戦国大名。三英傑の一人。 尾張国(現在...-ウィキペディア

ジュセッペ・プレッツォリーニ『マキアヴェッリの生涯』の冒頭

ニコロ・マキアヴェッリは、眼をあけて生まれてきた。
ソクラテスのように、ヴォルテールのように、ガリレオのようにカントのように……

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)31p
子供たちを人質にとられたカテリーナ・スフォルツァ(25)が、城壁の上にあらわれた彼女は、やおらスカートをぱあっとまくり、叫んだ

なんたる馬鹿者よ。子供ぐらい、これであといくらだって産めるのを知らないのか!

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)174p
マキアヴェッリの言葉

人は死んでも、その人の考えたことと、それを実行に移したやり方は残る

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)229p
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塩野七生の言葉

女にとっては、まず息子が一番なのだ。

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)234p

女というものは、自分の身体のあらゆる神経に男の欲望を感じとっなら、
もうそれに抵抗できるものじゃないのだよ。

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)239p
マキアヴェッリの言葉

異例には、人は常に警戒心をいだくものだ。

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)262p
マキアヴェッリの言葉

わたしは改めてくりかえす。都市(国家)は、軍事力なしには存続不可能なことを。
それどころか、最後を迎えざるをえないことを。

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)258p
塩野七生の言葉

彼(マキアヴェッリ)にとっての女は、女であったのである。
パンが、パンであるのに似て。

塩野七生 『わが友マキアヴェッリ』(中央公論社,1987)389p
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人間はありとあらゆる統治形態を考え出したが、
支配階級の存在しない統治形態だけは考え出せなかった

塩野七生 『ローマから日本が見える』(集英社文庫,2008)82p
ヴィルフレド・パレート 1

1848年7月15日 - 1923年8月19日 イタリアの技師、経済学者、社会...


    たしかに。 - 銘無き石碑
ニコロの言葉

病院というところはどこでも、なぜこうも騒々しいのだろう

塩野七生 『コンスタンティノープルの陥落』(新潮文庫,1991)27p

官能的な女は、権力をもつ男を愛するものである。

塩野七生 『ロードス島攻防記』(新潮文庫,1991)238p
ロードス島攻防記 4

1991年5月25日発行。

歴史はまず何よりも物語でなければならない。

塩野七生 『ロードス島攻防記』(新潮文庫,1991)246p
ロードス島攻防記 4

1991年5月25日発行。

マホメッド二世(トルコの若き王)の言葉

あの街をください

塩野七生 『コンスタンティノープルの陥落』(新潮文庫,1991)70p
ジェノヴァ人の言葉

二百年もの間に築きあげたわれわれの富、われわれの町、われわれの息子たちを
捨てることなど、絶対にできない。居留区はわれわれにとって、生まれ育った場所なのだ。
それを捨てるくらいなら、最後の血の一滴まで戦いぬくだろう

塩野七生 『コンスタンティノープルの陥落』(新潮文庫,1991)172p
皇帝の言葉

あなた方西欧人は、
自分の国でもないこの都を守るために、日夜心をくだいてくれている。
しかし、わたしに、この民を見捨てていくなどということが、どうしたらできるだろうか。
いや、皆さん、わたしにはできません。彼らとともにこの都とともに、死ぬほうを選びます

塩野七生 『コンスタンティノープルの陥落』(新潮文庫,1991)173p

宗教とつけばなぜかカネの集まりやすいことは、
古今東西を通じて実証されてきた事実である。

塩野七生 『ロードス島攻防記』(新潮文庫,1991)31p
ロードス島攻防記 4

1991年5月25日発行。

オルシーニの言葉

人間には誰にも、自らの死を犬死と思わないで死ぬ権利がある。
そして、そう思わせるのは、上にある者の義務でもある

塩野七生 『ロードス島攻防記』(新潮文庫,1991)116p
ロードス島攻防記 4

1991年5月25日発行。

マーカントニオ・バルバロの言葉

トルコとの外交交渉は、ガラス張りの玉を投げあう遊戯に似ています。
ただし、向うが強く投げてきても、こちらは強く投げ返すことはできず、
かといって、玉を下に落としてすむものでもありません

塩野七生 『レパントの海戦』(新潮文庫,1991)30p
レパントの海戦 3

1991年6月25日発行。

人は、真実を見抜く眼をもっていないのではない。ただ往々にして、
真実であってほしいと思っていることを、真実と見てしまうものなのである。

塩野七生 『レパントの海戦』(新潮文庫,1991)40p
レパントの海戦 3

1991年6月25日発行。

レパントの海戦は、
まずはじめに、血を流さない戦争があり、
次いで、血を流す政治とつづき、
最後に再び、血を流さない戦争になって終わった

塩野七生 『レパントの海戦』(新潮文庫,1991)14p
レパントの海戦 3

1991年6月25日発行。

『君主論』より

君主(指導者)たらんとする者は、種々の良き性質をすべてもち合わせる必要はない。
しかし、もち合わせていると、人々に思わせることは必要である。
いや、はっきり言うと、実際に持ち合わせていては有害なので、
もち合わせていると思わせるほうが有益なのである。

塩野七生 『マキアヴェッリ語録』(新潮文庫,1992)67p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

『君主論』より

人間というものは愚劣でエゴイストが多いのが現実だから、
あなたもまた、自分にとって最も良かれと思う方法で行動するしかない。

塩野七生 『マキアヴェッリ語録』(新潮文庫,1992)69p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア