レパントの海戦 3

1991年6月25日発行。

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マーカントニオ・バルバロの言葉

トルコとの外交交渉は、ガラス張りの玉を投げあう遊戯に似ています。
ただし、向うが強く投げてきても、こちらは強く投げ返すことはできず、
かといって、玉を下に落としてすむものでもありません

塩野七生 『レパントの海戦』(新潮文庫,1991)30p

人は、真実を見抜く眼をもっていないのではない。ただ往々にして、
真実であってほしいと思っていることを、真実と見てしまうものなのである。

塩野七生 『レパントの海戦』(新潮文庫,1991)40p

レパントの海戦は、
まずはじめに、血を流さない戦争があり、
次いで、血を流す政治とつづき、
最後に再び、血を流さない戦争になって終わった

塩野七生 『レパントの海戦』(新潮文庫,1991)14p