ローマ人の物語

変わってしまった後でそれをもとにもどすのは、至難の業である

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)143p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

これは嘘だが、
人間とは、事実だから信ずるのではなく、
事実であって欲しいと思う気持さえあれば信じてしまうものなのである。

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)104p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

帝国全体の防衛という抽象的な理念よりも、生れた土地を守るという
具体的な想いのほうが、人の心をつなぎとめておくのに有効である

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)101p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

外交とは、可能なかぎり少ない「ギブ」で可能なかぎり多く「テイク」する技能だ

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)93p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

相手を屈辱感で打ちのめすような叱り方は、上手な叱り方とはいえない。

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)85p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

戦えば勝つという自信くらい、兵士を強くすることもない。

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)75p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

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人間は、タダで得た権利だと大切に思わなくなる。

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)46p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

人間は、自らの本質に基づいた行為をしたとき、成功の確率は最も高くなるのである。

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)44p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

全員が平等でなければならない社会では、
異分子、即ち他国人に対して、閉鎖的になるのは当然の帰結である。

塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)206p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

『ローマ人の物語』ではセヴェルスと表記

わたしは、すべてをやった。元老院議員でもあった。弁護士もやった。執政官も務めた。
大隊長もやった。将軍でもあった。そして、皇帝もやったのだ。
つまりは、国家の要職はすべて経験し、しかも充分に勤めあげたという自信ならばある。
だが、今になってみると、そのすべてが無駄であったようだ

塩野七生 『ローマ人の物語31 終わりの始まり [下]』(新潮文庫,2007)135p
セプティミウス・セウェルス 1

146年4月11日 - 211年2月4日 ローマ帝国の皇帝

権力者であるのも、意外と不自由なことなのだ。だが、この不自由を甘受するからこそ、
権力をもっていない人々が権力を託す気持になれるのであった。

塩野七生 『ローマ人の物語31 終わりの始まり [下]』(新潮文庫,2007)126p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

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もしかしたら人類の歴史は、悪意とも言える冷徹さで実行した場合の成功例と、
善意あふれる動機ではじめられたことの失敗例で、
おおかた埋まっていると言ってもよいのかもしれない。

塩野七生 『ローマ人の物語31 終わりの始まり [下]』(新潮文庫,2007)108p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

玉石混淆とは言っても、「玉」と「石」が明確に分かれているのならば対処も簡単だが、
実際は少数の「玉」と「石」だけが明確で、
残りの多数は情況しだいで「玉」派についたり「石」派についたりするのが実情である。

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)206p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

職業には貴賎はないが、生き方には貴賎はある。

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)202p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

名将が指揮した戦闘は、絵に描いたような展開で終始する。

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)146p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

エピキュリアンで徹するための条件の一つは、
誰とでも等間隔を保っていても生きていけるだけの財力、にあった。

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)139p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

事態の解決を長びかせることは、それ自体すでに「悪」なのである。

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)111p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

『自省録』より

お前が現に身を置き、苦悩をつづけているその場くらい、
哲学に慣れ親しむに最適な環境はない

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)75p
マルクス・アウレリウス・アントニヌス 59

第16代ローマ皇帝(在位:161年 - 180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では...-ウィキペディア

『自省録』より

人は思索に徹したいとき、人里離れた地にこもる。田園に、海辺に、山の中に。
お前も昔は、よくそれを夢見たものだった。だがこれは、愚かな解決法である。
もしもほんとうに自分の心と向き合う必要を感じたならば、
いつでもどこでも、自分の内に逃げ込むことはできる

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)75p
マルクス・アウレリウス・アントニヌス 59

第16代ローマ皇帝(在位:161年 - 180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では...-ウィキペディア

『自省録』より

蜘蛛は、蠅をとって生きている。誰かは、野うさぎをとることで。
別の誰かは、鰯をとることで。また、別の誰かはいのししを。他の誰かは熊を。
そして、それ以外の誰かはサルマティア人を。獲物に襲いかかるときに感ずる衝動は、
それが動物であろうと人間であろうと、殺すという一年では同じではないか

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)74p
マルクス・アウレリウス・アントニヌス 59

第16代ローマ皇帝(在位:161年 - 180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では...-ウィキペディア

生まれた子を養えるかどうかを考える人がいたとすれば、
その人はもう蛮人(バルバリ)ではない。

塩野七生 『ローマ人の物語30 終わりの始まり [中]』(新潮文庫,2007)25p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

賢母と良妻は必ずしも一致しないことくらい、女ならば誰でも知っている。

塩野七生 『ローマ人の物語29 終わりの始まり [上]』(新潮文庫,2007)211p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

危機は、人々の心の中に愛国心を呼び起す。

塩野七生 『ローマ人の物語29 終わりの始まり [上]』(新潮文庫,2007)185p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

ローマ皇帝の方法が、トヨタのジャスト・イン・タイムとほとんど同一であることについて

最重要の目標を明確に定め、そのことの実現に要する意志力さえ充分ならば、
誰でも人間は、似たような方策を考えつくのではないか

塩野七生 『ローマ人の物語29 終わりの始まり [上]』(新潮文庫,2007)67p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

アリスティデス『ローマへの頌詞』より

ローマ世界は、一つの大きな家である。そこに住む人々に、ローマ帝国という
大家族の一員であることを日々思わせてくれる、大きな一つの家なのである。

塩野七生 『ローマ人の物語29 終わりの始まり [上]』(新潮文庫,2007)25p
ローマ人の物語 9

イタリア在住の作家塩野七生による、古代ローマ全史を描いた歴史文学作品。ハードカバ...-ウィキペディア