マルクス・アウレリウス・アントニヌス 59

121年4月26日 - 180年3月17日
第16代ローマ皇帝(在位:161年 - 180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では第五代皇帝。第15代皇帝アントニヌス・ピウスの后妃ファウスティナ・マイヨル(大ファウスティナ)の甥で先帝の外戚にあたり、また大ファウスティナはハドリアヌスとトラヤヌスの傍系血族でもある...-ウィキペディア

人生競争において肉体がなお立場を守っているのに、魂が気絶するは魂の恥辱なり

「自省録」より

目的なしに行動すべきにあらず。処世の立派なすばらしき原則の命ずるよりもほかの行動はなすべきにあらず。

「自省録」より

快楽を追うものは善を己の官能におく

「自省録」より

幸運がもたらす富や順境は素直に受け入れよ。ただし、それを手放すときはしぶるべからず

「自省の日記」より

幸福は、その人が真の仕事をするところに存す

「自省緑」より

善事をして悪しざまにいわれる者は幸いなり

「自省緑」より
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この世においては汝の肉体が力尽きぬのに、魂が先に力尽きるのは恥ずべきことではなきか

「自省録」より

悪をなす者はみずからにも悪をなす。

「自省録」より

われわれは外部から、他人から加えられし悪、
つまりわれわれの排除し得ない悪に動乱させられながら、
つねに自己の力で排除し得るにもかかわらず、
己自身の悪とは抗争せず。

「自省録」より

最も完全なる復仇は侵略者の真似をせざることなり

「自省録」より

苦しみは苦しむものがその限界を知り、その恐怖に想像を加えさせざれば、
堪えられぬこともなく、かつ永続するものにあらず

「自省録」より
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宇宙はただひとつの物質と、ただひとつの魂とを有する一つの生き物としてつねに考えよ。

「自省録」より

罪を犯すものは己自身に対して犯すなり。
不正の人は、みずから己を悪者にする意味において、
己の不正での犠牲者なり。

「自省録」より

忍耐は正義の一種なり

「自省録」より

存在するものは、変化のためにのみ存在することを忘れるべきにあらず。
宇宙の大自然にとりて、旧秩序とか姿を変えて旧秩序に似せて新しきものを創造するほど愉しきものなし。

「自省録」より

人間的なことがいかにはかなく、くだらなく、かつ昨日の小適が今日のミイラあるいは灰になることを思え。

「自省録」より

名声の後には忘却あるのみ。

「自省録」より

名声を追う者は他人の行動に己自身の善をおく。快楽を追う者は善を己の官能におく。しかし、賢者は己の行いに善をおく

「自省録」より

人生は闘争にして、また過客の仮の宿なり

「自省録」より

死は感覚の休息、衝動の糸の切断、心の満足、
または非常召集中の休止、肉への奉仕にすぎない

「自省録」より

われわれが死によって失うものは、時間のわずかな一部、現在の一瞬のみ

「自省録」より

未来を思い煩うな。必要あらば、現在役立ちうる知性の剣にて十分に未来に立ち向かわん

「自省録」より

己を律するためには、次のように考えるといい。
お前は老人だ。
これ以上、理性を奴隷の境遇におくな。
身勝手な衝動に操られるままにしておくな。
また、現在与えられているものに不満を抱いたり
未来に不安を抱くことを許すな。

「自省録」より抜粋

常に決意せよ。
ローマ人として男として
自分が引き受けていることを
几帳面な飾り気のない威厳をもって
愛情をもって
独立と正義をもって果たそう、と。

自省録より

一つ一つの行動を、一生の最後の事のように行い
あらゆるデタラメや
理性の命じることに対する感情の反発を捨て去り
また、全ての偽善や、利己心や
自己の分に対する不満を捨て去れば良い。
見よ。
平安な敬虔な生涯を送るために
克服しなければならないことの
いかに少ないことか。
以上の教えを守る者に対しては
神々はこれ以上何も要求しえないだろう。

「自省録」より