ローマ人の物語
いかなる勝利も犠牲を伴う
塩野七生 『ローマ人の物語38 キリストの勝利 [上]』(新潮文庫,2010)174p
資産をもてばもつほど人間は、それを所有しつづけることに執着する生きものである
塩野七生 『ローマ人の物語38 キリストの勝利 [上]』(新潮文庫,2010)132p
いかなる場合も責任は、指令を出した側に帰されるのである。
塩野七生 『ローマ人の物語38 キリストの勝利 [上]』(新潮文庫,2010)103p
主人の感情を自分に好都合な方向にもっていくことが不可欠だ。
そしてそれを現実化する最良の方法は、主人を常に不安にさせておくことであった。
塩野七生 『ローマ人の物語38 キリストの勝利 [上]』(新潮文庫,2010)90p
こんなことを言った人がいた
ローマ人は三度、世界を支配した。
初めは軍団によって。次いでは法律によって。そして最後はキリスト教によって
塩野七生 『ローマ人の物語37 最後の努力 [下]』(新潮文庫,2009)108p
愛した人の死に最後まで交き合うのはやはり哀しい。
塩野七生 『ローマ人の物語37 最後の努力 [下]』(新潮文庫,2009)8p
私は、死ぬとわかった時点で早くも病室を出るよりも、
どのように死んでいくかを見守りながら最後まで看取るほうなのだ。
塩野七生 『ローマ人の物語37 最後の努力 [下]』(新潮文庫,2009)8p
人間にとっての幸不幸は、
自分に合った時代に生れたか否か、にかかっているということだ。
資質も才能も努力する意志も、この一事を前にしては価値が薄れる。
塩野七生 『ローマ人の物語36 最後の努力 [中』(新潮文庫,2009)8p
いかに悪い結果につながったとされる事例でも、
それがはじめられた当時まで遡れば、善き意志から発していたのであった
塩野七生 『ローマ人の物語35 最後の努力 [上]』(新潮文庫,2009)3p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
人間とは、一つの組織に帰属するのに慣れ責任をもたせられることによって、
他の分野からの干渉を嫌うようになるものなのである。
塩野七生 『ローマ人の物語35 最後の努力 [上]』(新潮文庫,2009)124p
権力とは、それを持つ者を堕落させるが、持たない者も堕落させるという性質をもつ。
塩野七生 『ローマ人の物語35 最後の努力 [上]』(新潮文庫,2009)112p
分担とは、現にあるものを分割して担当させただけでは済まない
塩野七生 『ローマ人の物語35 最後の努力 [上]』(新潮文庫,2009)95p
平和は、人間世界にとっては最上の価値なのである。
塩野七生 『ローマ人の物語35 最後の努力 [上]』(新潮文庫,2009)56p
終末に近づけば、何であろうと弱体化する。
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)216p
紀元280年の人々の言葉
蛮族は、朝には約束し、夕べにはそれを破る
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)154p
不幸や逆境に苦しんでいる人々にとって、最後の救いになり慰めになるのは希望である
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)207p
ルキウス・アンナエウス・セネカ
81
ユリウス・クラウディウス朝時代(紀元前27年 - 紀元後68年)のローマ帝国の政...-ウィキペディア
変化に際してアレルギーを起こさせないこと。
変わるといってもたいした変化ではないではないか、と思わせること。
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)202p
思想とは、意外にも思想のものの内実よりも、
それを説く人によって普及度がちがってくるものなのであった。
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)190p
人々を苦しめるのは、自分はどこにも属していないという孤独感なのである。
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)187p
法律とは、言ってみれば歯車である。
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)180p
同性としては毎度のことながら残念に思うのだが、
女とは権力を手中にするやいなや、越えてはならない一線を越えてしまうのである。
しかもそれを、相手の苦境につけこむやり方で行う。
塩野七生 『ローマ人の物語34 迷走する帝国 [下]』(新潮文庫,2008)34p
女性は多分男尊女卑の世界を知力で生き抜くために男の力と引き換えに知恵を手に入れたのだろうが、今の世界ではその知恵が只のこうかつな武器になってるような気がする - 銘無き石碑
ご指摘ありがとうございます。
修整しました。
思い当たるタグも追加しておきました。 - 銘無き石碑
もし統計をとれるとしたら
それが現実なのかもしれないけれど
女性に対して
ネガティブなイメージを
お持ちなのでしょうか? - galileo galilei
- 銘無き石碑
文章は、用いる言葉の選択で決まる
塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)179p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
幸福な家族はいずれも似ているが、不幸な家族はそれぞれちがう不幸をかかえている
塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)11p
アンナ・カレーニナ
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帝政ロシアの作家レフ・トルストイの長編小説。1873年から執筆を開始し、1875...-ウィキペディア
生活水準の向上は、人間を保守的にする。
塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)207p
人々を一つの運動に巻きこむには、合理を唱えていては成功はむずかしい
塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)163p