ガイウス・ユリウス・カエサル 25
紀元前100年 - 紀元前44年3月15日
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iacta est)、「来た、見た、勝った」(veni, vidi, vici) 、「ブルータス、お前もか (et tu, Brute?)」などの特徴的な引用句でも知られる。また暦で彼の名称が使用されていた...-ウィキペディア
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人は喜んで自己の望むものを信じるものだ
「語録」より
賽は投げられた
(Jacta alea est)
人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。
多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)5p
元老院議員諸君、諸君にかぎらずすべての人間にとっても、
疑わしいことに決定を迫られた際、
憎悪や友情や怒りや慈悲はひとまず忘れて対するのが正当な対し方であると思う。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)177p
理性に重きを置けば、頭脳が主人になる。
だが、感情が支配するようになれば、
決定を下すのは感性で、理性のたち入るすきはなくなる。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)177p
カエサルの妻たる者は、疑われることさえもあってはならない
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)199p
ここ(ルビコン)を越えれば、人間世界の悲惨。
越えなければ、わが破滅
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)234p
ガリア戦役七年目にて
お前たちが、やる気充分でいるのはわかっている。
わたしに栄光をもたらすためには、どんな犠牲も甘受する気でいるのもわかっている。
だが、わたしが、お前たちの命よりも自分の栄光を重く見たとしたら、
指揮官としては失格なのだ
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)91p
ガリア戦役七年目にて
わたしはお前たちに、
勇気と誇り高い精神を望むと同じくらいに、謙虚さと規律正しい振舞いを望む
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)107p
わたしが自由にした人々が再びわたしに剣を向けることになるとしても、
そのようなことには心をわずらわせたくない。
何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、
自らの考えに忠実に生きることである。だから、他の人々も、そうあって当然と思っている
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)104p
『内乱記』より
パニックが起きると、人は自分個人のことしか考えなくなる
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)118p
苦境は、友を敵に変える
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)264p
『内乱記』より
アレクサンドリアで、ポンペイウスの死を知った
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)270p
指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)111p
わたしは王ではない。カエサルである
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)196p
Veni vidi vici.
(来た、見た、勝った)
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)12p
身の安全を心配しながら生きていたのでは、生きた気がしない。
塩野七生 『ローマから日本が見える』(集英社文庫,2008)271p
文章は、用いる言葉の選択で決まる
塩野七生 『ローマ人の物語32 迷走する帝国 [上]』(新潮文庫,2008)179p
いかに悪い結果につながったとされる事例でも、
それがはじめられた当時まで遡れば、善き意志から発していたのであった
塩野七生 『ローマ人の物語35 最後の努力 [上]』(新潮文庫,2009)3p
Without training, they lacked knowledge. Without knowledge, they lacked confidence.Without confidence, they lacked victory.
修練無き者たちは、知識を得られない。
知識無き者たちは、信用を得られない。
信用無き者たちは、勝利を収められない。
Experience is the teacher of all things.
経験は万物の師である。
Divide and Conquer.
分割し、征服せよ。
被支配層を分断し、互いに対立させ、自らの権力基盤の安定を図るのは、今も変わらぬ支配者の常套手段である。
I love treason but hate a traitor.
余は裏切りを好むも、裏切者は好まぬ。
為政者のご都合主義はかくの如し。
I love the name of honor more than I fear death.
余は死の恐怖より名声を愛する。
I came, I saw, I conquered.