会話
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洒落は会話の辛子であり、生活の塩である。
フィリップ・スタンホープ (第4代チェスターフィールド伯爵)
1
グレートブリテン王国の政治家、外交官、著述家。王室家政長官、北部担当国務大臣を歴...-ウィキペディア
「しゃべることというのは、絶対に人には通じないんだ」
と、子どものときから思っていましたし、
あまりしゃべらない人間でした。
それに、僕は、
「あいつ、不機嫌な顔をしている」
って言われる顔をしています。
これは地顔なんだよと言っても通用しねぇから、
もうそういうことは一切抜きにしたい。
笑顔は無言のコミュニケーションに欠かせない。
AERA Mook 60『死生学がわかる。』(朝日新聞社,2000)P127
アンフォンス・デーケン
3
1932年生まれ。哲学博士(Ph.D)
第十七章から会話部分を抜粋
野蛮人:しかし、わたしはその不都合が好きなんです
われわれはそうじゃないね われわれは物事を愉快にやるのが好きなんだよ
野蛮人:ところがわたしは愉快なのがきらいなんです、わたしは神を欲します、
詩を、真の危険を、自由を、善良さを欲します。わたしは罪を欲するのです
それじゃ全く、君は不幸になる権利を要求しているわけだ
野蛮人:それならそれで結構ですよ わたしは不幸になる権利を求めてるんです
それじゃ、いうまでもなく、
年をとって醜くよぼよぼになる権利、梅毒や癌になる権利、
食べ物が足りなくなる権利、しらみだらけになる権利、
明日には何が起るかも知れぬ絶えざる不安に生きる権利、チブスにかかる権利、
あらゆる種類の言いようもない苦悩にさいなまれる権利もだな
野蛮人:(永い沈黙後)わたしはそれらのすべてを要求します
ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P306
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界)
27
オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア
こういう書物=メーヌ・ド・ビラン(kotobank.jp)の書物
神は違った者たちにはそれぞれ違った形で姿を現わすのだよ。
近代以前には神は
こういう書物に描かれているようなものとしてその姿を現わしたのだ。
ところが今じゃ‥‥‥
野蛮人:今はどんな形で現われますか
さあ、それは無として現われることになるね。全く存在しないかのようにね
野蛮人:それはあなたの罪ですよ
文明の罪だと言ってほしいね。
ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P271
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界)
27
オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア
第9章◆ 電脳社会の落とし穴
坂村健が友人のアメリカ人投資家に聞かれた。
坂村健が友人のアメリカ人投資家に聞かれた。
ねえ、ルーレットで5回続けて黒が出たら、きみならどうする?
坂村:次は赤に張るだろうね
そうだろう。失敗回数が多くても、それにめげずにチャレンジするのであれば、
次に成功する確率はぐっと高くなる。そう考えて、投資家はカネを出すんだ
坂村健『痛快!コンピュータ学』(集英社インターナショナル,1999)P184
メトロポリタン・オペラの前にあらわれたロレッタを見たロニーの一言
関連名言 塩野七生 女に‥(sekihi.net)
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おしゃれしてくれて、ありがとう
塩野七生『人びとのかたち』(amazon.co.jp)(新潮社,1997)19p
月の輝く夜に
1
1987年のアメリカ映画。イタリア系アメリカ人の人間模様を描いたロマンティック・...
せめて月の輝く夜には
関連名言 月の輝く夜に おしゃれ‥(sekihi.net)
関連名言 月の輝く夜に おしゃれ‥(sekihi.net)
女に対して常に成功を収める男の武器は、美貌でもなく教育程度でもなく、
ましてや社会的地位や経済力ではまったくなく、ただただ言葉の使いようにある
塩野七生『人びとのかたち』(新潮社,1997)19p
1977年に日本で開かれた「被爆の実相とその後遺に関する国際シンポジウム」にて。
広島の原爆資料館(平和記念資料館)を見学した後、
ロートブラット博士(ja.wikipedia.org)はソ連(当時)のラムザーエフ博士から切り出された。
広島の原爆資料館(平和記念資料館)を見学した後、
ロートブラット博士(ja.wikipedia.org)はソ連(当時)のラムザーエフ博士から切り出された。
ラムザーエフ:あなたは原爆の研究に加わっておられましたね
ロートブラット:そのとおりです
ラムザーエフ:そうすると、
今見てきた資料館は、あなたの作品の展示館というわけですね
ロートブラット:(少しも騒がず、静かに)まったくそのとおりなのです。
だから、私は一つ一つの展示品の前で胸の裂かれる思いだったのです
AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)175p
解説
せっかくの面白い話も、聞き手が無能だと無残なことになる。
塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)283p
中野翠
4
1946年7月21日生まれ。日本のコラムニスト、エッセイストである。
女法王ジョヴァンナ
父親とジョヴァンナの掛け合い
父親とジョヴァンナの掛け合い
「娘よ、舌はなんの役をするのかね?」
「空気を鞭打つため」
「空気とはなにかね?」
「人生の要素」
「人生とはなにかね?」
「幸福な人にとっては楽しみ、貧しい人にとっては苦痛、
そして、すべての人にとって、それは死がやって来るまでの間」
「死とはなにかね?」
「人の知らない岸辺への追放」
「岸辺とはなにかね?」
「海がおわるところ」
「海とはなにかね?」
「お魚たちの家」
「食卓の上のごちそう」
「ごちそうとはなにかね?」
「上手な料理人の作った芸術品」
塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)226p
ルイ十二世:イタリア人は、戦いのしかたを知らぬ
マキアヴェッリ:フランス人は、政治のしかたを知りません
塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)186p
「貧しかったが尊敬されていたこの国」
日本人は反論の口実が見つけられないとき、気分的に反論していくの。
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)330p
「ローマからの故国の眺め」
イタリアは、美しく、おいしく、すばらしい国だ
イタリアは、美しく、おいしく、すばらしい国だ
天使:神さま、そんなふうにイタリアをおつくりになったら、
ほかの国とくらべて不平等じゃないですか
神:大丈夫、大丈夫、イタリア人を入れてあるから
塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)31p
語彙の少ない人の話は、聞いていて実に気の毒になる。
また今日不弁なる人の言を聞くに、その言葉の数はなはだ少なくしていかにも不自由なるがごとし。
たくさん喋るんだけど、終わってみると何も心に残らない人っているよね。
- melancholy