女法王ジョヴァンナ
父親とジョヴァンナの掛け合い

「娘よ、舌はなんの役をするのかね?」
「空気を鞭打つため」
「空気とはなにかね?」
「人生の要素」
「人生とはなにかね?」
「幸福な人にとっては楽しみ、貧しい人にとっては苦痛、
そして、すべての人にとって、それは死がやって来るまでの間」
「死とはなにかね?」
「人の知らない岸辺への追放」
「岸辺とはなにかね?」
「海がおわるところ」
「海とはなにかね?」
「お魚たちの家」
「食卓の上のごちそう」
「ごちそうとはなにかね?」
「上手な料理人の作った芸術品」

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)226p
塩野七生

塩野七生 701

生 1937年7月7日
日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7月7日生まれであることに由来。...-ウィキペディア


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