愛の年代記

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解説

恋の中に女の全人格は集中されうる。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)291p
大久保喬樹 1

1946年9月12日生まれ。比較文学者。東京女子大学教授。

女法王ジョヴァンナ

人間は、野望実現の過程では、
異性のことなど忘れてしまったとて、たいして残念にも思わない。
だが、いざ自分の夢が実現したとなると違ってくる。
とくに、自分の人生がこのままで終るのかと思うと、胸の中がゆらいでくるものだ。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)276p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

ローマは、三度世界を征服した。一度は武力で、次は法律で、三度目はキリスト教で

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)267p
ルドルフ・フォン・イェーリング 6

ドイツの法学者。1872年に出版された『権利のための闘争(Der Kampf u...-ウィキペディア

女法王ジョヴァンナ

恋は、より多く愛した者が敗者になるものだ。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)260p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

女法王ジョヴァンナ

歴史とは、現代人の感覚で読んでしまうと、話がいっこうに進まないだけでなく、
少しも面白くなくなってしまうものである。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)249p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

女法王ジョヴァンナ

今でも春は、若い心に生命力をふきこんで乱したりするものだ。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)232p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

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女法王ジョヴァンナ

学者とは、他人から見れば重要でないような小さなことに、通じている人々のこと

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)230p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

女法王ジョヴァンナ
父親とジョヴァンナの掛け合い

「娘よ、舌はなんの役をするのかね?」
「空気を鞭打つため」
「空気とはなにかね?」
「人生の要素」
「人生とはなにかね?」
「幸福な人にとっては楽しみ、貧しい人にとっては苦痛、
そして、すべての人にとって、それは死がやって来るまでの間」
「死とはなにかね?」
「人の知らない岸辺への追放」
「岸辺とはなにかね?」
「海がおわるところ」
「海とはなにかね?」
「お魚たちの家」
「食卓の上のごちそう」
「ごちそうとはなにかね?」
「上手な料理人の作った芸術品」

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)226p
塩野七生 701

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パンドルフォの冒険

女は怖ろしい、あれは魔ものだ。
どんな聖女でも、それが女であれば、気を許したりしたら大変なことになる

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)172p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

ドン・ジュリオの悲劇

良いこともできなければ、かといって悪事に徹底することもできない人とは、
何もできない人間ということになる。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)155p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

ドン・ジュリオの悲劇

陰謀は、共謀者の数をなるべく少数にしぼり、
決断を下さした後は時を置かずに実行してこそ成功するものである。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)148p
塩野七生 701

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ドン・ジュリオの悲劇

人は、自分自身で最も誇りに思っていることを傷つけられると、
悪魔に身を売ることさえ平気でやるものである。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)140p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

ドン・ジュリオの悲劇
侯爵夫人のイザベッラ

町の床屋とて、政談をする時は話してよいことと悪いことの区別をするものだ

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)137p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

エメラルド色の海

伝説というものは、民衆の素朴な願望のあらわれであることが多い。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)103p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

エメラルド色の海

フランス人もサヴァイア人も無知なのだ、と彼女は思った。
無知なだけでなく、
生ればかり気にして、出身が良いだけで安心している卑怯者の集まりだ

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)91p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

エメラルド色の海

危険な仕事というものは、才能を示す機会にも恵まれるものだ。

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)81p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

大公妃ビアンカ・カペッロの回想録

人間誰でも得意の時期になると、胸の思いを吐露する欲求も消えるであろう

塩野七生『愛の年代記』(新潮社,1978)34p
塩野七生 701

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