名言・語録一覧

十二因縁:苦しみが起きる12段階ということことになるでしょうか。
無明:無知、迷いの根本
行:煩悩が惹き起こすさまざまな作用・活動
識:識別すること、判断力
名色:名とは精神、色とは肉体
六入:眼耳鼻舌身意
触:六入が六境(色声香味触法)に触れあうこと
受:外界の現象を感覚器官で受け取ること
愛:「受」して、愛が生まれる
取:執着の心
有:独占すること
生:生命が生ずること
老死:生まれた命はやがて老い、死んでいくこと

無明、行、識、名色、六入、触、受、愛、取、有、生、老死

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P62
五蘊盛苦:人間の身体や心の中で、欲望が燃えさかる苦しみを言う。
「色」は物質を指す。
これに対して「受・想・行・識」は精神の作用、心の働きのこと。
人間の肉体「色」と心の「識」をつなぐもの。それが「受・想・行」の三つ。
「受」とは、感受作用。「想」とは、知覚表象作用。「行」とは、意志や、その他の心の作用。

色・受・想・行・識

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P56
阿難(アーナンダ)に遺した遺言

お前たちは自分たちを明かりとしなさい。
人をよりどころにするな。仏法をよりどころにして、他を頼るな

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P49
釈迦 23

紀元前5世紀ごろの北インドの人物で、仏教の開祖である。...-ウィキペディア

純陀(チュンダ)

私が今まで受けた布施の中で、
チュンダが精一杯に出してくれたご馳走ほど素晴らしいものはなかった

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P49
釈迦 23

紀元前5世紀ごろの北インドの人物で、仏教の開祖である。...-ウィキペディア

自分というものは他者があるから存在する。
同様に、他者も自分がいなければ存在しない。
つまり、すべてのものは、たがいに依存して存在する

これあれば、かれあり これなければ、かれなし
これ生ずれば、かれ生ず これ滅すれば、かれ滅す

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P43

汝、殺すなかれ

旧約聖書 出エジプト記20章3節~17節、申命記5章7節~21節より。
モーセの十戒 1

モーセが神から与えられたとされる10の戒律。

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幸福は連れだって来る

瀬戸内寂聴『痛快!寂聴仏教塾』(集英インターナショナル,2000)P25
宇野千代 2

1897年(明治30年)11月28日 - 1996年(平成8年)6月10日)は日...

物の値打は値ぶみをする者ばかりにあるのでなしに、
物が貴い場合に価値と威厳がそなわる

『トロイラスとクレシダ ニ幕二場』より。
ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P274
トロイラスとクレシダ 2

ウィリアム・シェイクスピア作の悲劇。1602年に書かれたと信じられている。

哲学とは、人が本能によって信じることに下手な理屈を見つけることだ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
フランシス・ハーバート・ブラッドリー 1

1846年 - 1924年 英国の新へーゲル学派の哲学者。神秘主義的な形而上学を...

第十七章から会話部分を抜粋

野蛮人:しかし、わたしはその不都合が好きなんです
われわれはそうじゃないね われわれは物事を愉快にやるのが好きなんだよ
野蛮人:ところがわたしは愉快なのがきらいなんです、わたしは神を欲します、
詩を、真の危険を、自由を、善良さを欲します。わたしは罪を欲するのです
それじゃ全く、君は不幸になる権利を要求しているわけだ
野蛮人:それならそれで結構ですよ わたしは不幸になる権利を求めてるんです
それじゃ、いうまでもなく、
年をとって醜くよぼよぼになる権利、梅毒や癌になる権利、
食べ物が足りなくなる権利、しらみだらけになる権利、
明日には何が起るかも知れぬ絶えざる不安に生きる権利、チブスにかかる権利、
あらゆる種類の言いようもない苦悩にさいなまれる権利もだな
野蛮人:(永い沈黙後)わたしはそれらのすべてを要求します

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P306
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア


    自堕落の快楽に耽る人間かな。 - 銘無き石碑

    馬鹿な人間って可哀相だね。 - 銘無き石碑
SF小説の定義

科学小説は、(科学の進歩によって)われわれの環境に生じる目ざましい変化
――好むと好まざるとにかかわらず生じる変化が
人間に如何なる効果を及すかをまことらしさを以て描き出すものである

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P310
すばらしい新世界 8

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

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SF小説の定義

現実の、もしくは想像された科学が
社会あるいは個人に与える衝撃をもっぱら取り扱った小説

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P310
すばらしい新世界 8

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

科学と技術は、安息日と同様、人間のためにそれらが造られたかのごとく利用され、
‥‥‥人間がそれらに適合され隷属されねばならぬかのようには用いられない。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P308
すばらしい新世界 8

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

工業文明は克己などというものが全然ない場合にはじめて可能なのだ。
衛生学と経済学で許された極限までしたい放題をやるのさ。
そうでなきゃ世の中の車輪が廻らなくなるよ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P274
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

神の掟ては結局のところ、社会を構成する人間によって示されるのだ。
神の摂理も人間から受けつがれるものなのだ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P273
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア


    なるほど!!! - 銘無き石碑

産まず女を相手にいくら道ならぬ快楽にふけったところで、
自分の息子の情婦に眼玉をくり抜かれたりする危険はちっともないんだよ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P273
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

神を信ずるように条件づけられたからこそ、人々は神を信ずるのだよ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

人が何かを信ずることに対して別な誤った理由を見つけること
――これが哲学というものだ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア


    人が何かを - 銘無き石碑

人が何かを信ずるのはそう信ずるように条件づけられたからなんだよ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

神は機械や科学的薬品や大衆の幸福とは両立しないのだ。
人はどちらかを選ばなくてはならぬ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P271
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

こういう書物=メーヌ・ド・ビラン(kotobank.jp)の書物

神は違った者たちにはそれぞれ違った形で姿を現わすのだよ。
近代以前には神は
こういう書物に描かれているようなものとしてその姿を現わしたのだ。
ところが今じゃ‥‥‥
野蛮人:今はどんな形で現われますか
さあ、それは無として現われることになるね。全く存在しないかのようにね
野蛮人:それはあなたの罪ですよ
文明の罪だと言ってほしいね。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P271
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

宗教的感情はすべてわれわれの損失を補ってくれるであろう

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P271
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

青春と繁栄のある間だけ神に頼らずにすませるのだ。
そういう神からの独り立ちが最後まで人を安全に導けるものではない

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P270
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

感覚の世界にその生命と魅力を与えていたものがわれわれから逃れ去りはじめ、
現象界はもはや
内部からや外部からの印象によって支えられないようになってしまえば、
われわれは何か永続性のあるもの、何かわれわれを裏切らないもの
――つまり、実体、絶対的な恒久的な真理、
といったものに寄りかからずにはいられないような気持になる。
そうだ、われわれはどうしても神に向わずにはいられない。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P270
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

宗教的感情は年をとってゆくにつれて次第につのってくる傾きがある。
それがつのってくるのは、感情が静まってゆき、
空想や感受性が以前ほど刺激されなくなり刺激されにくくなっていって、
われわれの理性の活動がより平静になり、むかしはそれに心を奪われた
想像や欲望や気ばらしによって曇らされることがなくなるからである。
そこで神がまるで雲のうしろから出たように姿を現わす。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P270
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア