ウィリアム・シェイクスピア

契約通り肉を一ポンド取るがよい。だが、血は一滴も流してはならぬ

ヴェニスの商人 1

ウィリアム・シェイクスピアの喜劇用の戯曲である。

原文は決して古びないが、翻訳は時代の言語感覚の変化とともに古くなる
――これは翻訳の宿命だ。

AERA Mook 55『シェイクスピアがわかる。』(朝日新聞社,1999)P166
松岡和子 1

1942年生まれ。演劇評論家・翻訳家。

ダンカンを殺そうかどうか迷っているとき

やってしまえばやってしまったことになるならはやくやってしまったほうがいい

『マクベスより』
マクベス 1

スコットランド王ダンカンの臣下、スコットランドの将軍、後にスコットランド王。


    早く幸せを選びなさい - 銘無き石碑

    君は君らしく生きる権利がある。見栄っ張りの親の為に生きているのではない。 - 銘無き石碑

私にダメなところがあるとしたら、みんなあの人がダメにしたからよ

『間違いの喜劇』
エイドリアーナ 1

兄ドローミオの妻。

ああ、おれはおれを愛している。
なぜ、おれがおれに何かいいことをしたからか、とんでもない! おれはおれを憎んでいるのだ

『リチャード三世』
リチャード三世 1

イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピア作の史劇。正式なタイトルは『リチャード...

このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ
どちらがりっぱな生き方か、このまま心のうちに
暴虐な運命の矢弾ををじっと耐えしのぶことか、
それとも寄せくる怒濤の苦難に敢然と立ち向かい、
闘ってそれに終止符をうつことか?

『ハムレット』第3幕第1場【小田島雄志訳】
ハムレット 8

シェイクスピア作の悲劇。5幕から成り、1600年から1602年頃に書かれたと推定...-ウィキペディア


    すばらし〜めーげん
    - 銘無き石碑

    ハムレットの台詞大好きー - まーむ
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陰謀に乗せられつつあるキャシオーが、あるとき「体面をなくした」と騒いだ際

体面などというやつは、およそ取るにたらぬ、うわつらだけの被せものに過ぎない。
それだけの値打ちがなくても、手に入るときは入るし、
身に覚えがなくとも、失うときには失うようにできているのだ

『オセロ』
イアーゴー 2

オセロを嫌っている旗手。

服装が女性をつくり、服装が男性をつくる、衣装こそが本質である

わしたちユダヤがキリスト教徒に酷いことをしたら どういうふうに耐え忍んでくださいますかな?
仕返しとくるだろう!
もしキリスト教徒がユダヤに酷いことをしたら、
キリスト教徒にならってどう我慢したらいいんだい?
はっ、仕返しだろう。
せっかく教えて頂いた極悪非道だ、ご指導以上に立派にやってお目にかけますよ。

『ヴェニスの商人』
シャイロック 1

強欲なユダヤ人金貸し。

男装したヴァイオラが、ご主人の使いとしていった帰り道の場面

ああ、時よ、これを解きほぐすのは おまえの役目、
あたしにはとても解けないわ、この結び目は。

『十二夜』
ヴァイオラ(シザーリオ) 1

物語の主人公。シザーリオは男装時の名前。

野心という罪を己からかなぐり捨てろ

『ヘンリー八世』
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栄誉とは、軍艦さえも沈めてしまうほど重いものであり、
それから解放されたことに、王に感謝したい

『ヘンリー八世』
自らの王権の象徴である太陽にたとえたセリフ

おりよう、おりよう、輝かしい日の神フェイトンのように、卑しいあばれ馬どもを御しきれずに

『リチャード二世』
王リチャード二世 2

1367年1月6日 - 1400年2月14日)は、プランタジネット朝の第8代イン...

リチャード二世が、王位纂奪者であるボリングブルック(のちのヘンリー四世)に王冠を渡す場面。
ヘリフォード公ヘンリー・ボリングブルック:喜んで王位を譲るのではなかったのか。

王冠は君のものだ、だが悲しみはまだ私のものだ。

『リチャード二世』
王リチャード二世 2

1367年1月6日 - 1400年2月14日)は、プランタジネット朝の第8代イン...

カタリーナが、かい馴らされた結果ペトルーチオの妻となり、宴の席で、他の花嫁たちに、「妻とはこうあるべき」と説教するくだりの一部。

怒った女はかき乱された泉と同じ 泥だらけで見苦しく、純真さもなく、美しさのかけらもない。
そうなれば、どんなに乾きを感じていても、誰も口をつけるどころか、指もふれもしないでしょう。

『じゃじゃ馬ならし』
カタリーナ・ミノーラ 1

パドヴァの商人バプティスタ・ミノーラの長女。タイトルにもなっている「じゃじゃ馬」...

のちにヘンリー七世として即位するリッチモンド相手の戦場の場面。

馬をくれ、馬を! 馬のかわりに、わが王国をくれてやる!

『リチャード三世』
グロスター公リチャード 1

のちにリチャード三世。ヨーク家の一員。

フォルスタッフへの台詞

おまえなど知らないぞ、ご老人‥‥‥白い髭をはやしながら、道化た阿呆とは!

『ヘンリー五世』

    正しくは『ヘンリー四世』第二部・第五幕第五場。ヘンリー五世として王位に就いたハル王子の台詞です。権力を手にした途端、かつての「相棒」を平気で捨てる。支配者のエゴイズムがよくわかります。 - 名言録
自分を評して

今まで、私の血は、うぬぼれ、うわついた栄華の河を流れていた。
だが、今は本来の流れを見い出し、国と一体となって大河を流れる。
これからは威風堂々、本流を見失うことはない

『ヘンリー四世 第二部』五幕二場
イーリーとカンタベリー大司教が、ヘンリー五世(ハル王子)の即位してからの変貌ぶりについて述べているところ。

苺はイラクサの下で育つもの、
良い実は、下等な果実と隣合わせに育ったとき最も良く熟するというものです。

『ヘンリー五世』

未知なるがゆえに恐ろしい

『ハムレット』
ハムレット 8

シェイクスピア作の悲劇。5幕から成り、1600年から1602年頃に書かれたと推定...-ウィキペディア

冒頭の登場の独白

せめて全能の神が、自ら命を絶つことを禁じていなければ

『ハムレット』
ハムレット 8

シェイクスピア作の悲劇。5幕から成り、1600年から1602年頃に書かれたと推定...-ウィキペディア

最終幕、叔父王が主催するレアティーズとの剣の試合を受け入れはしたものの、なんだか胸騒ぎのするハムレット。
親友ホレイショーは、試合をやめるよう進言するが、ハムレットは、こう答えた。

雀一羽おちるにも天の摂理が働くんだ。今来るなら後には来ない。後で来ないなら、今くるだろう。
今来なくてもいずれは来る。覚悟が肝要だ。

『ハムレット』
ハムレット 8

シェイクスピア作の悲劇。5幕から成り、1600年から1602年頃に書かれたと推定...-ウィキペディア


    身構えているときには死神はこないものだ - 偽マフティー

わしはこの土がいとおしい、この卑しい土を、
もっと卑しいあの娘の靴が、一番卑しいあの娘の足に導かれて踏んだのだから。

『恋の骨折り損』
アーマード 1

スペインの軍人。

リア:辛抱せねばな。わしたちは、泣きながらこの世にやって来た。知っとるだろう。
初めてこの世の空気に触れたとき、わしらは皆泣き叫んだ。何故だか教えてやろう。ようく聞いておけ。
グロスター伯:ああ、なんと、おいたわしい!

わしらは、こんな阿呆ばかりの世に生まれてきたことが悲しくて泣くんだ。

『リア王』
リア王 2

ブリテン王。生来の気性の荒さと老いからくる耄碌から、娘ゴネリルとリーガンの腹の底...

でも人間は、傲慢な人間は、
神の似姿であることも忘れ、狂った猿のように、束の間のはかない権力をふりかざし、
天に尻を向けては天使たちを泣かせている。

『尺には尺を』
イザベラ 1

修道士の見習い。クローディオの妹。