ウィリアム・シェイクスピア
のちにヘンリー七世として即位するリッチモンド相手の戦場の場面。
馬をくれ、馬を! 馬のかわりに、わが王国をくれてやる!
『リチャード三世』
グロスター公リチャード
1
のちにリチャード三世。ヨーク家の一員。
詩人トルバドゥールに対して
音楽が恋の糧であるなら、続けてくれ
『十二夜』より。
オーシーノ公爵
2
ヴァイオラの仕えるイリリアの公爵。オリヴィアに求婚。
最終幕、叔父王が主催するレアティーズとの剣の試合を受け入れはしたものの、なんだか胸騒ぎのするハムレット。
親友ホレイショーは、試合をやめるよう進言するが、ハムレットは、こう答えた。
親友ホレイショーは、試合をやめるよう進言するが、ハムレットは、こう答えた。
雀一羽おちるにも天の摂理が働くんだ。今来るなら後には来ない。後で来ないなら、今くるだろう。
今来なくてもいずれは来る。覚悟が肝要だ。
『ハムレット』
野心という罪を己からかなぐり捨てろ
『ヘンリー八世』
道化たるもの、すべからく哲学者である
AERA Mook 55『シェイクスピアがわかる。』(朝日新聞社,1999)P46
野崎睦美
1
1938年生まれ。東京工業大学名誉教授。
運命よ、おまえの意志は人間には知るすべもない。
人間はいずれは死ぬ、それは知っている、問題はいつ死が訪れるかだ
『ジュリアス・シーザー』より。
ポローニアス 『……お、もう一度、話しかけてみよう……ハムレット樣、何をお読みで?』
言葉だ。言葉、言葉。
『ハムレット』より。(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
イーリーとカンタベリー大司教が、ヘンリー五世(ハル王子)の即位してからの変貌ぶりについて述べているところ。
苺はイラクサの下で育つもの、
良い実は、下等な果実と隣合わせに育ったとき最も良く熟するというものです。
『ヘンリー五世』
自分の失敗を旦那のせいにできない女は、自分の子供を育てるべきじゃないね。
きっとばかに育つもの。
『お気に召すまま』
ロザリンド
3
前公爵の娘
臆病者は死ぬ前に、何度も死を体験する、だが勇者はただ一度だけ死を味わう。
『ジュリアス・シーザー』
結婚するときはもう十二月。女は娘の間は五月だけど、女房になると空模様が変わる
『お気に召すまま』
ロザリンド
3
前公爵の娘
夫に王位簒奪を唆す際、夫に向って豪語する
私は赤ん坊にお乳をやったことがあります。
自分の乳房を吸う赤ん坊が、どれだけかわいいか知っています。
でも私は、微笑みかける赤ん坊の、
歯さえない柔らかい歯茎から、乳首をもぎ離し脳味噌を叩き出してみせましょう。
あなたのように、一度やると誓ったのならば。
『マクベス』より(松岡和子/訳)。
マクベス夫人
1
マクベスの妻。マクベス以上の野心に実行力をも兼ね備え、夫を叱咤して悪行を重ねさせ...
私にダメなところがあるとしたら、みんなあの人がダメにしたからよ
『間違いの喜劇』
エイドリアーナ
1
兄ドローミオの妻。
確かにそれはそうなんだけれど、でも、そうでなくもある――
そんな矛盾する、どっちつかずの感情を抱いたとき、
人はもうすでにシェイクスピアの世界に足を踏み入れている。
AERA Mook 55『シェイクスピアがわかる。』(朝日新聞社,1999)P5
登場の第一声
甥から息子へと血は濃くなっても、情は薄まるばかり。
『ハムレット』より。
生きてくれるな、ヒーロー、その目を開けるんじゃない。
もしおまえが、今すぐに死なないと判ったら、
もしおまえの魂が、おまえの恥より強いと知ったら、
おまえを激しく責めたてた上でおまえの命を、奪わねばならない。
『空騒ぎ』
レオナート
1
メッシーナの知事
理性と愛とはこのごろあまり仲がよくない
『夏の夜の夢』より。
ボトム(夏の夜の夢)
2
織工。ロバの頭をかぶせられる。
リチャード二世が、王位纂奪者であるボリングブルック(のちのヘンリー四世)に王冠を渡す場面。
ヘリフォード公ヘンリー・ボリングブルック:喜んで王位を譲るのではなかったのか。
ヘリフォード公ヘンリー・ボリングブルック:喜んで王位を譲るのではなかったのか。
王冠は君のものだ、だが悲しみはまだ私のものだ。
『リチャード二世』
王リチャード二世
2
1367年1月6日 - 1400年2月14日)は、プランタジネット朝の第8代イン...
物の値打は値ぶみをする者ばかりにあるのでなしに、
物が貴い場合に価値と威厳がそなわる
『トロイラスとクレシダ ニ幕二場』より。
ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P274
ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P274
トロイラスとクレシダ
2
ウィリアム・シェイクスピア作の悲劇。1602年に書かれたと信じられている。
ポン引きポンピーが、取り調べをうけている場面
法律の方で(ポン引きを)認めてくれりゃ世話ないのにな。
『尺には尺を』より。
ポンピー
2
オーヴァーダン夫人の使用人。
エスカラス:法にかなった商売だと思うか?
法が認めてくれりゃあね
『尺には尺を』
ポンピー
2
オーヴァーダン夫人の使用人。
死は必ず訪れる結末だ。来るときには、来る
『ジュリアス・シーザー』
栄誉とは、軍艦さえも沈めてしまうほど重いものであり、
それから解放されたことに、王に感謝したい
『ヘンリー八世』
未知なるがゆえに恐ろしい
『ハムレット』