漢詩
敬を以てする孝は易く、愛を以てする孝は難し。親を忘るるは易きも、親をして我を忘れしむるは難し
「荘子」より
よく兄に相談する場合が多い。(ここでいう兄は、普段は呑ん兵衛で、多くを語らず泰然自若としており、なかなか本心を明かさないが、ここぞというときには、ハッとするような短い言葉を発し、兄弟姉妹にとって尊敬する人物である。)今回も私の二人の息子のことで、「親の心配や思い遣りを理解しようとしない。逆に『親父、もう子離れしなきゃ』なぞと勝手なことを云いやがって...」との手紙を書いたら、ただ一言「親を忘るるは易きも、親をして我を忘れしむるは難し」(荘子)とだけ書いた返信が届いた。これを読んだ瞬間まさに「我が意を得たり」の感に陥り、さすがにこの兄は造詣?が深いと感じるとともに、自分の不勉強を改めて気付かされたものである。しかし、このままで終わらせるには問題が大きい。と考えこの欄で最検索して、さらなる納得を得たのである。敢えて公表するようなことでもないが、兄の博識に敬意を表すためにこのコメント欄に投稿するものである。 - 老人と鴨
哀しみは心の死するより大いなるはなく、
身の死するこれに次ぐ
「荘子」より
また聞きの消息などは単なる風説だ。
風雪について論ずるのは唾液の浪費だ。
「水滸伝」より
明代
1
中国の明代に書かれた小説で、四大奇書の一つ
大盛は守り難し。
「墨子」より
墨
6
中国春秋時代の思想家墨の著書
良弓は張り難し、良馬は乗り難し
「墨子」より
墨
6
中国春秋時代の思想家墨の著書
君子は水に鏡せずして人に鏡す。水に鏡すれば面の容を見る。人に鏡すれば則ち吉と凶とを知る
「墨子」より
墨
6
中国春秋時代の思想家墨の著書
賢君有り雖も、無功の臣を愛さず、
慈父有り雖も、無益の子を愛さず
「墨子」より
墨
6
中国春秋時代の思想家墨の著書
大いなる不義を犯して、人の国を攻めば非とされず名誉とし、正義とす。
それが不義なることを知らず。
「墨子」より
墨
6
中国春秋時代の思想家墨の著書
死して後医を求む。
「後の祭り」と同義「墨子」より
墨
6
中国春秋時代の思想家墨の著書
夫唱婦随
「関尹子」より
尹喜
1
周の尹喜撰
大いに走るものは多く躓く
「戦国策」より
高世の巧を有するものは必ず遺俗の累を負い、
独智の、慮り有る者は必ず庶人の怨を被る
「戦国策」より
おいては麒麟も凌駕に劣る
「戦国策」より
難を服するに勇を以てし、乱を治むるに知を以てす
「戦国策」より
物盛んなれば衰ろうるは天の常数なり
「戦国策」より
車を借りるものは之を馳せ、衣を借るものは之を被る
「戦国策」より
美女舌を破る
「戦国策」より
自ら知るものは人を怨まず
「荀子」より
青は藍より出て藍より青し。
弟子はしよりまさるの意「荀子」より
学問は飛耳長目の道。
飛耳長目は遠方の見聞「荀子」より
上学は神で聴き、中学は心で聴き、下学は耳で聴く。
最上の修学態度は精神を込めて聞き、中等のそれは心にとめて聞き、最悪のそれは耳に入れるだけである。「荀子」より
小人の学は耳より入り手口より出ず。口耳の間はわずかに四寸のみ。何ぞ以て七尺の躯を美とするに足らんや。
「荀子」より
名を盗むは、貨を盗むに如かず。
名声を盗むのは金を盗むことと同じだ。「荀子」より
源清ければ則ち流れ清。
「荀子」より
治人有れども、治法無し。
国を治める人間があるが、国を治める方というものは、元来あるべきものではない。「荀子」より