司馬遼太郎 45

1923年8月7日 - 1996年2月12日日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家。本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。 産経新聞社記者として在職中に、『梟の城』で直木賞を受賞。歴史小説に新風を送る。代表作に『竜馬がゆく』『燃えよ剣...-ウィキペディア

日本人は均一性を欲する。大多数がやっていることが神聖であり、同時に脅迫である

「街道を行く」より

    ホモ裁判
    今だからこそ言える、いや言わなくてはならない
    私は裁判で嘘の証言をしてしまいました
    私もみんなも全員ジャニーの犠牲者だったのです - ジャニー喜多川

人間、ひたすらに頼まれるほど心の弱まることはない。

人間にとって、その人生は作品である。

人間には志というものがある。
この志の味が人生の味だ。

動きの中で美人を見いだしているんでね。
身動きなんだろうな

欲は才を走らせる火のようなものだ。

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人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。
いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、
いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえその目的が成就できなくても、
その目的の道中で死ぬべきだ。
生死は自然現象だからこれを計算にいれてはいけない。

人の諸々の愚の第一は、
他人に完全を求めるということだ

自分というものに学校というものは一切存在理由がなっかた。
自分にとって、図書館と古本屋さんさえあればそれで十分であった。

「司馬遼太郎全集」より

日本列島を暗箱に入れたような体制かで、
長崎は針で突いたような穴になった。
知的感光能力さえあれば写真は写るのである。

「司馬遼太郎全集」より

妻が陽気でなければ、夫は十分な働きはできませぬ。
夫に小言をいうときでも、陰気な口からいえば、夫はもう心が萎え、
男としての気おいこみをうしないます。
同じ小言でも陽気な心でいえば、夫の心がかえって鼓舞されるのです。
陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思いこんで暮らすことです。

「司馬遼太郎全集」より

    なるほど - 銘無き石碑
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男が自分の技量に自信をもったときの美しさというものは格別なものだが、
自らの位階に自信をもった場合は、鼻持ちならなくなる

「司馬遼太郎全集」より

    これほど、本質を突いた言葉を知りません。
     名言というより『真理』か
    ※位階は、財産、収入とかにも適用できるかと思います。 - mypace

長篠合戦の頃、すでに大量生産されるようになっていた鉄砲が、
戦国時代の終わりとともに武器として姿を消してしまったことである。
人々が飛び道具という最強の殺人手段と無縁であるというこの伝統は、
文明開化や何度か之戦争を今日まで続いている。
日本は四百年近く銃社会とは縁を切ったままである。

「司馬遼太郎全集」より

楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。

「坂の上の雲」1巻あとがき
ドラマ「坂の上の雲」オープニングナレーション
「人間の荘厳さ」

人間は、鎖の一環ですね。はるかな過去から未来にのびてゆく鎖の。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)2p
「21世紀に生きる君たちへ」
後名言 司馬遼太郎 歴史とは‥(sekihi.net)

私は、歴史小説を書いてきた。
もともと歴史が好きなのである。両親を愛するようにして、歴史を愛している。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)4p
「21世紀に生きる君たちへ」
前名言 司馬遼太郎 私は‥(sekihi.net)

歴史とはなんでしょう、と聞かれるとき、
「それは、大きな世界です。
かつて存在した何億という人生がとこにつめこまれている世界なのです。」
と、答えることにしている。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)4p
「21世紀に生きる君たちへ」

私には、幸い、この世にたくさんのすばらしい友人がいる。
歴史の中にもいる。そこには、この世では求めがたいほどにすばらしい人たちがいて、
私の日常を、はげましたり、なぐさめたりしてくれているのである。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)4p
「21世紀に生きる君たちへ」

君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。
――自分に厳しく、相手にはやさしく。
という自己を。
そして、すなおでかしこい自己を。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)12p
「21世紀に生きる君たちへ」

君たち。
君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)18p
「洪庵のたいまつ」

世のためにつくした人の一生ほど、美しいものはない。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)22p
「洪庵のたいまつ」

人間は、人なみでない部分をもつということは、すばらしいことなのである。
そのことが、ものを考えるばねになる。

司馬遼太郎『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社,1999)26p

何かを見たいというのが、私の創作の唯一の動機かもしれません

『波』(shinchosha.co.jp)誌上より。
塩野七生『イタリア遺聞』(新潮社,1994)238p
二章 司馬先生が描いた美しい生涯
緒方洪庵、正岡子規、吉田松陰について

共通しているのは、
生命が短かかったこと、平明な文章を書くこと、一見おとなしい人であること

神山育子『こどもはオトナの父 司馬遼太郎の心の手紙』(朝日出版社,1999)74p
三章 励ましてくださった司馬先生
原文:私かに思うに、教育は人ですね。

私が思うに、教育は人ですね。

神山育子『こどもはオトナの父 司馬遼太郎の心の手紙』(朝日出版社,1999)129p