妻が陽気でなければ、夫は十分な働きはできませぬ。
夫に小言をいうときでも、陰気な口からいえば、夫はもう心が萎え、
男としての気おいこみをうしないます。
同じ小言でも陽気な心でいえば、夫の心がかえって鼓舞されるのです。
陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思いこんで暮らすことです。
「司馬遼太郎全集」より
司馬遼太郎