思想家
誘惑は、そこ、表層に輝いていて、あらゆる力のうぬぼれをくじく
ジャン・ボードリヤール
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1929年7月29日 - 2007年3月6日 フランスの思想家である。
詩は書くことがいっぱいあるから書くんじゃない。
書くこと、感じることなんにもないからこそ書くんだ。
『「さよなら」の椅子』
詩とは何か。
それは現実の社会で口に出せば全世界を凍らせるかもしれないほんとのことを、
書くという行為で口に出すことである。
詩とはなにか。
それは現実の社会で口に出せば全世界を凍らせるかもしれないほんとのことを、
かくという行為で口に出すことである
『詩とはなにか』
言葉の幹と根は、沈黙である。
芸術とはある意味で善悪を超えたところで咲く「花」である。
悪、反道徳、脱道徳これらをすべて包摂することなしに、芸術が開花することはありえない。
『重層的な非決定へ』
聖人は万物の活動を成就させても、その功績に安住しない。
安住しないから、功績が失われることもない。
第二章
結婚して子供を生み、そして子供に背かれ、老いてくたばって死ぬ、
そういう生活者をもしも想定できるならば、そういう生活の仕方をして生涯を終える者が、
いちばん価値ある存在なんだ
『敗北の構造』
私たちはいわば二度生まれる。一度めは存在するために。二度めは生きるために
『エミール』
(四編の思春期=大人への入り口の叙述より。)
(四編の思春期=大人への入り口の叙述より。)
ジャン=ジャック・ルソー
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フランス語圏ジュネーヴ共和国に生まれ、主にフランスで活躍した哲学者、政治哲学者、...-ウィキペディア
真の思想家が何よりもあこがれるのは閑暇であるのに、
凡な学者がそれを回避するのは、閑暇をどうして始末するかを知らないからである。
その折りに彼を慰める者は書物である。
「反時代的考察」より
フリードリヒ・ニーチェ
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ドイツの哲学者、古典文献学者。現代では実存主義の代表的な思想家の一人として知られ...-ウィキペディア
相手の弱みをにぎったとおもったときが、
じつはいちばん隙ができる機会で、危ないときである。
『重層的な非決定へ』
生愛は論じるものではなく、するものだ
AERA Mook 51『恋愛学がわかる。』(朝日新聞社,1999)P148
犠牲と苦悩、これらが思想家と芸術家の運命である
「芸術とはどういうものか」より
レフ・トルストイ
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帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフ...-ウィキペディア
激動のときにじぶんがこうかんがえているとできるかぎり率直に公開しよう。
それはじぶんの身ひとつで、吹きっさらしのなかに立つような孤独な感じだが、
誤謬も何もおそれずに公言しよう
『大情況論』
満ち足りた状態を保ち続けようとするのはやめておいた方がよい。
第九章より
本当に偉い人は、千年、百年単位の人ではなく、
もっと向こう側に無名の領域があって、そこへ行けた人が本当に偉いのだ。
『人生とは何か』
最高の王は名を知られるのみである。
その次の王は皆に好かれ、褒め称えられる。
その次の王は畏れられる。
その次の王は侮られる。
第十七章より
最上の善なる在り方は水のようなものだ。
水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく
誰もがみないやだと思う低いところに落ち着く。
第八章より
時代が変わると左翼が右翼になり、右翼が左翼になる。
ボタンを付け替えるように、簡単に変わっちゃう。
『私の「戦争論」』
文字というものは、知識を強固にするには十分ではなかったにせよ、
支配を確立するためには不可欠だったのであろう
『悲しき熱帯』(川田順造訳、中央公論社、1977年)
クロード・レヴィ=ストロース
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1908年11月28日 - 2009年10月30日 フランスの社会人類学者、思想...
批判の武器は武器の批判に取って代わることはできない‥‥‥。
しかし理論もそれが大衆をつかむやいなや物質的な力となる。‥‥‥
ところで、人間にとっての根本は、人間そのものである
『独仏年誌』ユダヤ人問題
カール・マルクス
50
ドイツ・プロイセン王国出身の哲学者、思想家、経済学者、革命家。1845年にプロイ...-ウィキペディア
意識改革を説いてオチをつける論文はみな眉唾だ
『独仏年誌』ユダヤ人問題
カール・マルクス
50
ドイツ・プロイセン王国出身の哲学者、思想家、経済学者、革命家。1845年にプロイ...-ウィキペディア
情況とは何かを知るために、わたしたちは言葉を必要としていない。
きみが情況であり、わたしが情況であり、
しかもわたしたちはことごとく追いまくられているわけだ。
『情況における詩』
帰するところ、最も重要なことは何かといったら、
自分と、自分が理想と考えてる自分との、その間の問答です。
『外』じゃないですよ。
つまり、人とのコミュニケーションじゃないんです。
自分と、自分が理想と考えるもの、
そことの内的な問答がいちばん大切なんです。
市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬといった生涯をくりかえした無数の人物は、
千年に一度しかこの世にあらわれない人物の価値とまったく同じである。
『カール・マルクス』