思想家
「資本論」と「窓際のトットちゃん」とを同じ水準で、まったくおなじ文体と言語で論ずべきだ。
『重層的な非決定へ』
いいことを照れもせずにいう奴は、みんな疑ったほうがいいぞ。
『遺書』
おそらく、近代日本の社会にあって、もっともおそろしい思想的な力となっているのは、
社会的な関係や、社会の構造物がそのまま、
自然物のような強固な秩序として認識されるということであろう。
『高村光太郎の世界』
これが道だと言えるような道は
恒常の道ではない
第一章より
どんなに社会的な制度が変わろうと、いくら痒くても背中はかきづらい。
ひとは、いつも論理自体によってうごかされることはない。
ただ未知の領域にあくなき論理によって肉迫しようとする思想にうごかされるのだ。
『埴谷雄高』
ぼくの孤独はとんど極限に耐えられる ぼくの肉体はほとんど苛酷に耐えられる
ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる もたれあうことをきらった反抗がたおれる
『ちいさな群への挨拶』
ぼくはきみたちの標本箱のなかで死ぬわけにはいかない
『その秋のために』
ぼくはでてゆく 冬の圧力の真むこうへ
ひとりっきりで耐えられないから たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから
『ちいさな群への挨拶』
わからないのに、わかっているように言うことを、
とにかく警戒すればいいんじゃないですか。
『悪人正機』
エロティシズムの情熱の対象は「美」であるが、
その情熱の意味は、「美を犯すこと」であり、
それは孤独に閉じられた人間の実存的自己が幻想的に地上的禁忌を破ることで
何らかの連続性(自己を越えたもの)につながろうとする希求を意味する―。
AERA Mook 51『恋愛学がわかる。』(朝日新聞社,1999)P8
ジョルジュ・バタイユ
1
1897年9月10日 - 1962年7月8日 フランスの思想家・作家。
サルトルのように「戦争」をえらぼうともおもわないしまた「平和」をえらぼうともおもわない。
ただ「未知」をえらぶだけだ。
『日本のナショナリズム』
私は四月から反原発のデモに参加しています。
この新宿駅前の集会にも、6・11のデモで来ています。
私はデモに行くようになってから、デモに関していろいろ質問を受けるようになりました。
それらはほとんど否定的な疑問です。たとえば、「デモをして社会を変えられるのか」というような質問です。
それに対して、私はこのように答えます。
この新宿駅前の集会にも、6・11のデモで来ています。
私はデモに行くようになってから、デモに関していろいろ質問を受けるようになりました。
それらはほとんど否定的な疑問です。たとえば、「デモをして社会を変えられるのか」というような質問です。
それに対して、私はこのように答えます。
デモをすることによって社会を変えることは、確実にできる。
なぜなら、デモをすることによって、日本の社会は、人がデモをする社会に変わるからです。
素人の乱主催による「2011.9.11新宿 原発やめろデモ!!!!」街頭集会におけるスピーチより。
(associations.jp)
(associations.jp)
柄谷行人
1
1941年8月6日生まれ。日本の文芸評論家、思想家。
モードには、アクチュアルなものへの嗅覚がある
『歴史の概念について』
ヴァルター・ベンヤミン
5
1892年7月15日 - 1940年9月26日 ドイツの文芸評論家。思想家、翻訳...
モードは、感情移入のそのつどの最新基準を決める。
『パサージュ論』[J75、3]
ヴァルター・ベンヤミン
5
1892年7月15日 - 1940年9月26日 ドイツの文芸評論家。思想家、翻訳...
モードは新しきものの永遠回帰である。
にもかかわらず、まさにモードの中に救出の契機があるだろうか?
『セントラルパーク』
ヴァルター・ベンヤミン
5
1892年7月15日 - 1940年9月26日 ドイツの文芸評論家。思想家、翻訳...
世界史としての歴史は結果である
世界史に偶然の権利を認めること
『経済学批判要綱』
カール・マルクス
50
ドイツ・プロイセン王国出身の哲学者、思想家、経済学者、革命家。1845年にプロイ...-ウィキペディア
人々が怖れることは、怖れないわけにはいかないだろう
第二十章より
人は他者によって作られたじぶんに責任を負わなければならない。
『世界認識の方法』
人間は一本の葦にすぎない。
自然のうちで最もひ弱い葦にすぎない。
しかし、それは考える葦である。
大切なものは全て、私たちの想いの中にある
私たちを立ち上がらせるものは、そこからやってくるのであって、
満たすすべのない物や、場所によってあるのではない
故に、想うことを忘れずに
そこにこそ あるべき姿がある
後半を知っている人は少ないだろう。
多くに省略された彼の言葉を、知ってもらいたい。
多くに省略された彼の言葉を、知ってもらいたい。
ブレーズ・パスカル
83
フランスの哲学者、自然哲学者(近代的物理学の先駆)、思想家、数学者、キリスト教神...-ウィキペディア
シナリオライターの健速さん、教養ありますよね…
作品の中での引用の仕方も巧妙かつ効果的で、個人的には大好きです。
まあ、パスカルが素晴らしすぎるわけですが… - 素晴らしい作品は等しく素晴らしい
シナリオライターの健速さん、教養ありますよね…
作品の中での引用の仕方も巧妙かつ効果的で、個人的には大好きです。
まあ、パスカルが素晴らしすぎるわけですが… - 素晴らしい作品は等しく素晴らしい
僕は日本人にはエロスが薄いんじゃないかと思ってます。
民族性か種族性か、どう呼んでもいいんですけど、
この種族がエロス的にどうなのかと言えば、
全体として物凄く関心が薄いんじゃないかと思います。
日本人の中からサドとかバタイユのような、
そういう作家を求めようとしても難しい。
みんな何かにすり替わっている。
原子力発電の安全性の問題はまず何よりも技術の問題であり、
技術の問題を解決するのは
まず何よりも「技術的」にその問題点を乗り超える技術の問題なのだ、
というのが原発問題を太く貫く第一義の大道なのだ。
『状況としての画像』
国家というのは宗教の最後のかたちです。
『「ならずもの国家」異論』
国家は幻想である。風俗や宗教や法もまた共同の幻想である。
『共同幻想論』
「恐怖すべき者、総て之を神に帰す。神とは怯懦の異名なり」
(幸徳秋水)
「霊(そんなもの)は無い」
(漫画『爺さんと僕の事件帖』) - 名言録
大いなる道が廃れて、仁義が生まれた。
知恵が回るようになり、偽りが生まれた。
家族が不和になり、孝行が生まれた。
国が乱れて、忠臣が生まれた。
第十八章