陽明学
険夷もと胸中に滞らず
何ぞ異ならん浮雲の大空を過ぐるに
夜は静かなり海涛三万里
月明錫を飛ばして天風を下る
言葉を発する時は温かい婦人や優しい女性のようにする。
普段の謙虚な態度が、いざという時の気迫の源なのだ。
胎内にある間も母徳の教化あり。
「翁問答」より
私の場合、最も重要な点はただ日に減らすことを求めるにあり、
日に増やすのを求めることにあるのではない。
一分でも人欲が減らせたら、
それはその一分だけ天理を回復できたということで、
なんと軽快で簡単なことではあるまいか。
知の痛切にして誠実なるところが行であり、
行の明確にして精密なるところがほ知にかにならず
「伝習録」より
目そのものに実体はなく、万物万象の色が実体である。
耳そのものに実体はなく、万物万象の声音が実体である。
鼻そのものに実体はなく、万物万象の臭いが実体である。
口そのものに実体はなく、万物の味が実体である。
心そのものに実体はなく、
天地万物と感応して判断された是非が実体である。
伝習録より
皇国の興廃此の一戦に在り
各員一層奮励努力せよ
東郷平八郎
2
日本海軍軍人 元帥海軍大将 従一位 大勲位功一級 侯爵
施して報いを願はず、受けて恩を忘れず。
「東里雑談」より
中根東里
2
江戸時代の儒学者
悔は凶より機知に赴く道なり。
「語録」より
怠情のときは怠情を知らず
「丙寅録」より
春日潜庵
2
江戸時代の儒学者
心の本体は即ち人心に宿れる天神なり、
これ光明、人の意念に渡らず、自然に是非を照らす、
是れを良知という。
三輪執斎
3
江戸前・中期の儒学者
心の本体は人心に宿る天神なり、この光明、人の意念にわたらず、
自然に是非を照らす、これを良知と言う。
三輪執斎
3
江戸前・中期の儒学者
後世必ず吾が心を知り、吾が志を憐み、吾が道を信ずる者あらんか
家をおこすも子孫なり、家をやぶるも子孫なり。子孫に道をおしへずして、子孫の繁昌をもとむるは、あくなくて行くことをねがふにひとし
「翁問答」より
子を養いて方に父の慈を知る
「伝習録」より
天地の間に、己一人生きてあると思ふべし。天を師とし、神明を友とすれば外人に頼る心なし
「翁問答」より
天地の大徳を生といふ、人之を受けて以て孝徳となす
「孝経啓蒙」より
善無く悪無きは是れ心の体なり、善有り悪有るは是れ意の動なり、
善を知り悪を知るは是れ良知なり、善を為し悪を去るは是れ格物なり
陽明学の基本理念の一つ「無善無悪」について語った言葉。
古今の聖賢のあらゆる議論の端々に至るまで
全て、思いに邪なし、の一言で要約できる。
これ以上、何を言うことがあろう。
これこそ、一を知って百に通じる功夫なのだ
和の実現
反省は病を治す薬だが、大事なのは過ちを改めるということだ。
もし悔いにとらわれているだけなら、その薬が元で別の病がおこる。
友に対するに、相手に学ぶようにつきあえば成長が得られるが、
相手の上に立とうとするのは悪いことになるだけだ。
伝習録より
友というものは、欠点を指摘したりするよりは、むしろ助けたり励ましたりすることに重点を置くべきだ。
勉強忍耐は才力智徳の種子なり
「日記」より
出る月を待つべし。散る花を追うことなかれ
「東里新談」より
中根東里
2
江戸時代の儒学者
人生劈頭(へきとう)一個の事あり、立志是れなり。
「丙寅録」より
春日潜庵
2
江戸時代の儒学者
是れが気迫の源なり