人間
歴史に対する責任は、為政者だけが負うのではない。
為政者を放置する私たち側の責任も、後世によって問われるに違いないのだ。
(1940~) 日本の文学者。評論家。ファシズム研究者。 京都大学名誉教授。
1本の映画を100万人が1回観るのも、1万人が100回観るのも同じ。
(1951~) 日本の映画監督。
格差社会は反知性の流れに拍車をかけている。
(1968~) 日本の行動経済学者。工学者。京都大学教授。 内閣官房参与。
理論をこねずに結果を出せという物言いが力を持つのは、
最小のコストで最大の便益を得ようとする格差社会の宿命。
(1950~) 日本の実業家。文筆家。立教大学特任教授。
歯止めを失った欲望が全面展開した結果、
少数派をいたぶる“いじめ”は横行し、
我田引水の改革はブームとなり、
成果のためなら手段を選ばない新自由主義が定着した。
正直者が馬鹿を見る世相。逆らうのは難しい。
(1968~) 日本の行動経済学者。工学者。京都大学教授。 内閣官房参与。
反知性主義と呼ばれている現象も、全体主義とほぼ同じと見ていい。
(1968~) 日本の行動経済学者。工学者。京都大学教授。 内閣官房参与。
自ら思考を停止させ、とかく全体に従おうとする空虚な人間が、
保身や憂さ晴らしを目的に弱者を抑圧している。
(1968~) 日本の行動経済学者。工学者。京都大学教授。 内閣官房参与。
嘘をつくなという教育はよくない。
権力者は昔から嘘をついている。
嘘をつくなと言うよりも、
権力者の嘘を見破る知恵を授けよ。
それが教育だ。
(1911~2000) 日本の物理学者。 ナチズムやファシズムに批判的であっ...
ハウジングプアの問題は、
住まいがないことで経済的な貧困から抜け出せない悪循環になるだけでなく、
人間関係のつながりが切れ、社会的にも孤立すること。
経済と人間関係の二重の貧困に陥ってしまいます。
東大卒業後、NPO理事。および、『住まいの貧困に取り組むネットワーク』世話人。 ...
根拠のない希望というのは、アウシュビッツの時によく語られました。
希望というのは善だ、いいものだと思っているわけでしょ。
必ずしもそうじゃないですよ。
暗い時に希望というものを作り上げて、それによってごまかしている部分があって――。
いい加減な希望より絶望の方がましだと言う人間もいるくらいですから。
映画がいつも希望を語らなけりゃいけないなんてぼくは思わない。
親世代は若者を支援しなくてはいけない。
親から金を分けるべきなんです。
(1943年~) 一時期に学習塾を経営して成功、 その資金でNPO法人ニュー...
経済的に自立しただけでは幸せとはなかなか感じられない。
僕は結婚しろとおおっぴらに喋っている。
うちはいろんな支援機関の中で圧倒的に結婚率が高い。
親には、機会を逃したら孫の顔なんて見られませんぞ、
だから毎月五万円出してやりなさいと言う。
(1943年~) 一時期に学習塾を経営して成功、 その資金でNPO法人ニュー...
排除される中で育った子たちは、あっというまに親になり、連鎖を生み出す側になる。
(1989~) 東京都青少年問題協議会委員。 一般社団法人Colabo理事。...
(青少年にとって、)
性産業の世界は、衣食住を提供してくれる唯一の『セーフティーネット』になっている。
相談所などに行っても、
「親いるでしょ」「家あるでしょ」「売春は問題行動」
などと言われ、保護の対象になりにくい。
親に連絡されて崩壊した家庭に連れ戻されるなど、
表社会への不信感が増していくのが現実。
(1989~) 東京都青少年問題協議会委員。 一般社団法人Colabo理事。...
元気な医者が病院であぐらをかき、
しんどい患者がふうふう言いながら病院まで出かける。
それは馬鹿げたことじゃないか。
(1924~) 日本の医者。『認知症の人と家族の会』顧問。 総合人間研究所所...
居場所づくりは裏社会のほうが上手です。
公的機関はあくまで待ち姿勢だし、きれいごとを言うだけ。
(1989~) 東京都青少年問題協議会委員。 一般社団法人Colabo理事。...
風俗産業などの、スカウト、店長、オーナーらは、
役割分担をして女の子と信頼関係を築きます。
至れり尽くせりの対応に女の子は生まれて初めて生きがいを感じる。
でも結局は、業者は女の子を商品として使い捨てるのですが、
本人は気付かないという構造があります。
(1989~) 東京都青少年問題協議会委員。 一般社団法人Colabo理事。...
西陣織で働く人たちの体を診て、
社会環境が病気を作ることを知りました。
(1924~) 日本の医者。『認知症の人と家族の会』顧問。 総合人間研究所所...
就労支援を一生懸命やるというのは結局、
ワーキングプアやブラック企業社員を大量生産することだったんじゃないか。
(1943年~) 一時期に学習塾を経営して成功、 その資金でNPO法人ニュー...
子供自身も親から過干渉を受けていることを
「過保護で愛情なんだ」と思い込んでしまうことがあるんですが、
過保護というのは子供の望んでいることをやり過ぎることで、
過干渉というのは望んでいないことをやり過ぎることです。
(1989~) 東京都青少年問題協議会委員。 一般社団法人Colabo理事。...
劉備の義兄弟たちも、乱世だったからこそ、
武を発揮したり、知略を巡らしたりして輝いた。
時代が人を作るとはまさにこのこと。
(1944~) 日本の文学研究者。 国際日本文化研究センター名誉教授。 専...
本当の医療とは何や。
(1924~) 日本の医者。『認知症の人と家族の会』顧問。 総合人間研究所所...
ホモ・サピエンスは、集団をつくることで弱い個体を守ってきたのです。
それが、次世代への貢献だったのです。
長い間かけて進化してきたこのシステムが、
どうして、現代日本では崩壊してしまったのでしょう?
こんな種は、生物として狂っています。
次世代を育む行動が妨害されれば、その集団はいずれ滅びる。
私が書くまでもないことです。
この冷たい狂気の裏側に、
努力へのすがりつくような思い、努力に対する過剰な期待があるのです。
(1975~) 日本の認知科学者。 東日本国際大学特任教授。
要するに一般的に努力というと多くの人が注目するのは野蛮な部分になるわけです。
結果が出るかどうかに目を向けてしまう。
お金儲けをしよう、勉強できるようになろう、というのも同じです。
野蛮さしか持たない人を信用すべきではありません。
あなたが、その野蛮さの犠牲になってしまうからです。
無駄な部分への視線がない人は、人を傷つけることを厭わないものです。
無駄な部分というのは、じつは、ヒトが仲間を思いやるという行動を
可能にするために生まれた、長い目で見ると役に立つ無駄なのです。
(1975~) 日本の認知科学者。 東日本国際大学特任教授。
文化的な事柄を根拠にして要求が正当化される場合がしばしばある。
雇い主だから、私は女性だから、お前の母親だから、……といった場合である。
しかし、要求にもっともらしさと正当性を与えるために使われるこれらの理由は、
そのどれ一つとして、実際に人に何かを要求する資格を与えるものではない。
そこで彼らは、これらの理由の重要性を過度に強調しなければならない。
(1885~1952) 精神科医。 ドイツ生まれだが研究の本拠地はアメリカ。