名言・語録一覧
人間には、自らが生きた時代の危機を、
他のどの時代の危機よりも厳しいと感じてしまう性向がある。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)19p
トップはバカでもチョンでも、「血」の継続ということで連続性だけは保証されるが、
それを各人なものにするのは、高度な政治上の技能の持主の役割とされる。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)220p
文章を武器とする人の「戦略」は戦略とは言わず、「構成」と称するだけがちがいだ。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)188p
人間というものはなかなかやっかいな存在で、
親近感と敬意は、彼らの心中では両立しがたい存在である
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)178p
放って置かないのが、キリスト教なのである。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)168p
建設は男の夢である。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)159p
有能なリーダーとは、人間と労苦と時間の節約に長じている人のことではないか
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)145p
戦争は、武器を使ってやる外交であり、外交は、武器を使わないでやる戦争である。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)144p
知識人とは、「知」を探求するだけでなく「知」で勝負する生き方を選んだ人である。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)110p
権力をもてば、それがどのようなたぐいの権力であろうと、
権力をもたない側からの批判を浴びずにはすまない。
しかも権力者への非難とは、
なぜかその権力者に弱みが見えたとたんに、集中攻撃してくるものでもある。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)109p
影響を受け容れる人がいなければ発揮できない。
作家は読者がいなければ成り立たないのである。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)108p
スペイン人は個性が強いが、同時に他人も認めていて非常に寛容だ。
日本人にはそうした寛容さもなければ、人間に対して無関心だ。
電車に乗っている人を見てご覧なさい。異様ですよ。
弱くてちっぽけだけど、みんなが思いを込めてくれたこの須ぴリアがある限り…
何度だって立ち上がるんだ!
テイルズオブハーツ
一歩前に歩くと少しだけ未来に行ける
何だかそれがすごいコトのように思えた
人間には、自ら体験しないと、つまり身にしみないと、理解できない人が多いのである。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)105p
私の考える「二流」は、
不足の事態への対処を迫られないかぎり、適度なことはできる人、という意味だ
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)76p
拒否権なしの常任理事国などは意味を成さない。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)50p
息子が恋した女を軽蔑することは、その女を選んだ息子自身を軽蔑することになる
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)38p
教育の成果とは、教える側の資質よりも教わる側の資質に左右されるものである。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)21p
同情とは、現に眼の前にある結果に対しての精神的対応であって、
その結果を産んだ要因にまでは心が向かない。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)21p
政治は高度のフィクションである
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)17p
人間は、問題がなければ不満を感じないというわけではない。
枝葉末節なことであろうと問題を探し出しては、
それを不満の種にするのは人間性の問題である。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)16p
敬意を払われることなく育った人には、
敬意を払われることによって得られる実用面でのプラス・アルファ、
つまり波及効果の重要性が理解できないのである。
ゆえに、誠心誠意でやっていればわかってもらえる、と思いこんでしまう。
残念ながら、人間性は、このようには簡単には出来ていない。
私などはときに、
人間とは心底では、心地良く欺されたいと望んでいる存在ではないかとさえ思う。
塩野七生 『ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち [三]』(新潮文庫,2005)190p
女にモテた経験のない男というのは、選べるようになっても怖じ気づくのである。
塩野七生 『ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち [三]』(新潮文庫,2005)149p
歴史家の視界には、常に人間がある。
塩野七生 『ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち [三]』(新潮文庫,2005)114p