名言・語録一覧
異性であろうと同姓であろうとその「美」に敏感に反応するのは、
人間のもつ感受性のごく自然は発露である
塩野七生 『ローマ人の物語25 賢帝の世紀 [中]』(新潮文庫,2006)146p
聖牛をどの町が、そして誰が保有するかで争いが起こった
頭を冷やせと言われて冷やすことのできる人間ならば、
はじめからこのような騒ぎは起さないのである。
塩野七生 『ローマ人の物語25 賢帝の世紀 [中]』(新潮文庫,2006)130p
軍事のみしか知らない人は、軍事の十全な執行者にもなれない
塩野七生 『ローマ人の物語25 賢帝の世紀 [中]』(新潮文庫,2006)98p
組織とは、それ自体はいかに良くつくられていても、その機能を決めるのは人間である。
塩野七生 『ローマ人の物語25 賢帝の世紀 [中]』(新潮文庫,2006)97p
政治は非常なものなのだ。
そのことを直視しないかぎり、万人の幸せを目標にすえた政治はできない。
塩野七生 『ローマ人の物語25 賢帝の世紀 [中]』(新潮文庫,2006)68p
年上の女は、次代の勝者になりうる若者を愛するのである。
塩野七生 『ローマ人の物語25 賢帝の世紀 [中]』(新潮文庫,2006)115p
ペシミストとオプティミストの双方を内包してこそ、人間社会というものなのだろう。
塩野七生 『ローマ人の物語24 賢帝の世紀 [上]』(新潮文庫,2006)234p
ローマ軍は、つるはしで勝つ
塩野七生 『ローマ人の物語24 賢帝の世紀 [上]』(新潮文庫,2006)115p
グナエウス・ドミティウス・コルブロ
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7年 - 67年 ユリウス・クラウディウス朝期のローマ帝国の軍人。
人間とは、身銭を切って投資してこそ、投資先の盛衰を本気で心配するようになる
塩野七生 『ローマ人の物語24 賢帝の世紀 [上]』(新潮文庫,2006)85p
人間とは実に一筋縄ではいかない存在で、好評だったからつづけ、
悪評だったことをやめればそれでことが済むというものではない。
塩野七生 『ローマ人の物語24 賢帝の世紀 [上]』(新潮文庫,2006)74p
人間とは、貧富の差なく実利に敏感な生きものでもある。
塩野七生 『ローマ人の物語24 賢帝の世紀 [上]』(新潮文庫,2006)212p
人生を愉しむのは明日からにしよう、だって? それでは遅すぎる、ポストゥムスよ。
愉しむのは今日からであるべきだ。
いや、より賢明な生き方は、昨日からすでに人生を愉しんでいる人の生き方ですよ。
塩野七生 『ローマ人の物語23 危機と克服 [下]』(新潮文庫,2005)212p
マルティアリス
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マルクス・ウァレリウス・マルティアリス(マールティアーリス、Marcus Val...-ウィキペディア
盛者必衰は、歴史の理(ことわり)である。
塩野七生 『ローマ人の物語23 危機と克服 [下]』(新潮文庫,2005)194p
人間の心とは、理(ことわり)では処理不可能な複雑さを内包している。
(中略)
教養も深く性格も強く気位も高い女にとって、男の心の中に生きるライヴァルくらい闘いにくい相手はない。
塩野七生 『ローマ人の物語23 危機と克服 [下]』(新潮文庫,2005)178p
手紙を書くことと歴史を書くことは、同じではない。
友人に向って書くのと、公衆に向って書くのとでは、ちがって当然なのだから。
塩野七生 『ローマ人の物語23 危機と克服 [下]』(新潮文庫,2005)35p
物語るに値する行為を成す才能か、読むに値することを物語る才能かの
どちらかを神々より与えられている人は、ほんとうに幸運な人だと思う。
塩野七生 『ローマ人の物語23 危機と克服 [下]』(新潮文庫,2005)28p
ヴィテリウス(将軍)が、ベドリアクムの戦場を視察した際に言った言葉
血の悪臭も、それが敵のものとなると良い匂いに変わる
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)148p
統率力を欠くリーダーに率いられた集団は、戦士ではもはやなく、
野獣の群れと同じなのであった。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)186p
勝利が真に勝利であるためには、
敵が再び戦いに訴えてこないような状態にする必要がある。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)181p
戦闘という人類がどうしても超越できない悪がもつ唯一の利点は、
それに訴えることで、これまで解決できないでいた問題を一挙に解決できる点にある。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)181p
敵と刺しちがえるなどは、単純な戦好きの考えることである。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)181p
嫉妬とは、相手に対して能力に劣ることの無意識な表われにすぎない
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)130p
人間が人間を裏切るのは、恐怖よりも軽蔑によってである
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)97p
トップというのは、勝負がかかっている場合には絶対に自ら出向く必要がある。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)82p
平凡な資質の持主は、本能的に、自分よりも優れた資質の持主を避ける。
塩野七生 『ローマ人の物語21 危機と克服 [上]』(新潮文庫,2005)60p