権力をもてば、それがどのようなたぐいの権力であろうと、
権力をもたない側からの批判を浴びずにはすまない。
しかも権力者への非難とは、
なぜかその権力者に弱みが見えたとたんに、集中攻撃してくるものでもある。
塩野七生 『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち [四]』(新潮文庫,2005)109p
塩野七生