名言・語録一覧
見る行為は、
最も確実なようでありながら、実はもっとも不確かで曖昧なものとも言える。
見ることは何かを終わらせるのではなく、
逆にいつでも何かの始まりに過ぎないものだ。
だが、見ないことは、重要な何ものかの喪失に繋がる。
「なによりも怖いのは、その恐怖に背を向け、目を閉じてしまうことです」
1996年『文藝春秋』2月号
ひとつの段階から別の段階に移っても、何も解決していない、
どこから来てどこへ行くのか誰も分かってない
――そういう短編が基本的には僕の考える、
というか、僕の求めている短編小説なんです
資格というのは、あなたがこれから作っていくものよ
「僕」の妻。5歳年下。教科書出版社勤務時代の夏休みの旅行の時に出会う。「僕」との...
私の中に中間的なものは存在しないし、(中略)中間もまた存在しない。
「僕」の小学校5年生の時に転校してきた同級生。一人っ子。「僕」の家の近所に住んで...
音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言ってることはわかるかい?
踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。
一度足が停まったら、
もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。‥‥‥
羊の皮を被った謎の男。ドルフィン・ホテルでいつまでも「僕」を待つ。
あなた、今どこにいるの?
日本の小説家・村上春樹の長編小説。
俺は今よりももっと強くなる。そして成熟する。大人になるんだよ。
(中略)
俺は責任というものを感じるんだ。
なあキズキ、俺はもうお前と一緒にいた頃の俺じゃないんだよ。
俺はもう二十歳になったんだよ。
そして俺は生きつづけるための代償をきちっと払わなきゃならないんだよ。
だんだん腐って溶けて最後には緑色のとろっとした液体だけになってね、
地底に吸いこまれていく
日本の小説家・村上春樹の長編小説。
僕は自分の勝手に作りだした人々や
世界をあとに放りだして行ってしまうわけにはいかないんだ。
君には悪いと思うよ。本当に悪いと思うし、君と別れるのはつらい。
でも僕は自分のやったことの責任を果たさなくちゃならないんだ。
ここは僕自身の世界なんだ。
僕は僕自身を囲む壁で、川は僕自身の中を流れる川で、煙は僕自身を焼く煙なんだ。
「世界の終り」における主人公。「外の世界」から「街」に入った後、「図書館」で「夢...
本当にまれなほど徹底した弱さは全世界を破壊するほどの過激な観念を生んでしまう
1948年11月18日 東京都生まれの小説家、推理作家、SF作家、文芸評論家。
俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。
夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ
29歳。「僕」の親友で、1973年に黙って故郷の街を出てから多くの街を放浪してい...
弱さというのは体の中で腐っていくものなんだ
自分の中で何かが確実に腐っていくというのが、
またそれを本人が感じつづけるというのがどういうことか、君にわかるか?
29歳。「僕」の親友で、1973年に黙って故郷の街を出てから多くの街を放浪してい...
あなたの退屈さは
あなたが考えているほど強固なものじゃないかもしれないということよ
21歳。耳専門のパーツモデル、小さな出版社のアルバイトの校正係、ささやかなクラブ...
あなたの人生が退屈なんじゃなくて、
退屈な人生を求めているのがあなたじゃないかってね。それは間違ってる?
僕:でも結果は同じさ
21歳。耳専門のパーツモデル、小さな出版社のアルバイトの校正係、ささやかなクラブ...
まるで何もない十年だ
手に入れたものの全ては無価値で
成し遂げたものの全ては無意味
そこから得たものは退屈さだけだった
作中の語り手。29歳。1948年12月24日生まれ。山羊座。A型。
金持ちなんて・みんな・糞くらえさ。
村上春樹の第1作となる長編小説。
気分が良くて何が悪い?
村上春樹の第1作となる長編小説。
息を吸う、これが小説を書くということだとすると、息を吐く、これが翻訳だ
1948年生まれ。文芸評論家。
もうそれまでの現実否定で小説を書いても、それは人を動かさないよ
1948年生まれ。文芸評論家。
村上春樹は万華鏡だ。
いつまでも「子曰く」では国は栄えん。
怪我をすることよりも、むしろ、怪我の痛みを知らないほうが、僕は怖い。
遊郭に行くのもまた仏道修行の道である
元禄16年の浮世草子。
遊女と上手に交際できないのなら、親が選んだ妻一人で満足しているしかない
元禄16年の浮世草子。
色恋は遊郭にしか存在しない
宝永元年(1704年) - 宝暦8年9月5日(1758年10月6日))は、江戸時...