村上春樹

退屈さの中に、固有の意味を見いだしていくことになります。
意味というのは、一種の痛み止めなのです。

どれだけ進行を遅らせたところで、老いは必ずその取りぶんを取っていく。


    責任をとる覚悟がないと、行動にうつせない。そして、進行を遅らせる。 - 銘無き石碑

女というのはまるで鮭みたいだ。
なんのかのと言ったって、みんな必ず同じ場所に戻りつくのだ。

私、二流のマッチ棒よりは一流のマッチ箱の方が好きよ。

世の中に存在するあらゆる傾向はすべて宿命的な病いなのだ。

僕:また近いうちに誘っていいかな?
デートに? それともホテルに?

僕:両方 そういうのは、ほら、表裏一体なんだ。歯ブラシと歯みがきみたいに

そうね、考えとくわ
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好奇心というのは信用のできない調子のいい友達と同じだよ。
君のことを焚きつけて、適当なところですっと消えてしまうことだってある。

ベッドの中でも、ベッドの外でも。
彼女はぼくを、まるで飛行機のファーストクラスに乗ったような気分にさせてくれた。

元気だよ。春先のモルダウ河みたいに

かまわないよ。なんだか余計なこと訊いちゃったみたいだな

ううん、そんなことないのよ。私が今すこし疲れてるだけ。
雨にうたれた猿のように疲れているの

もし僕たちが年中しゃべり続け、
それも真実しかしゃべらないとしたら、
真実の価値など失くなってしまうのかもしれない

風の歌を聴け 3

村上春樹の第1作となる長編小説。

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君がカフェ・オ・レの味方になったら、
モカとブラジルとコロンビアとキリマンジャロが
束になってかかってきても絶対かなわない。
(中略)
君の日焼けはそれくらい魅力的だ

ダンス・ダンス・ダンス 1

村上春樹の長編小説。1988年に講談社より発刊。上下巻。1991年、講談社文庫刊...


    まあね - 銘無き石碑
私のヘア・スタイル好き?
ワタナベ:すごく良いよ
どれくら良い?

世界中の森の木が全部倒れるくらい素晴らしいよ

ワタナベトオル(ノルウェイの森) 4

神戸の高校を卒業後、東京の私立大学文学部に進学。大学1年 - 2年の頃は寮で生活...

イズミというのが彼女の名前だった。
素敵な名前だね、と最初に会って話をしたときに僕は彼女に言った。

斧を放り込んだら妖精が出てきそうだな。

始(国境の南、太陽の西) 1

この物語の主人公。バーを2軒経営。一人っ子。1951年1月4日生まれ。大都市郊外...

世の中には時刻表を調べるのが好きで一日中時刻表読んでる人がいる。
あるいはマッチ棒をつなぎあわせて長さ一メートルの船を作ろうとする人だっている。
だから
世の中に君のことを理解しようとする人間が一人くらいいたっておかしくないだろう?

ワタナベトオル(ノルウェイの森) 4

神戸の高校を卒業後、東京の私立大学文学部に進学。大学1年 - 2年の頃は寮で生活...


    君を理解したから、興味がなくなった。君と合わないと分かった。 - 銘無き石碑
あなたはどれくらい私のことを好き?

夜中の汽笛くらい

君が大好きだよ、ミドリ
緑:どれくらい好き?

春の熊くらい好きだよ

ワタナベトオル(ノルウェイの森) 4

神戸の高校を卒業後、東京の私立大学文学部に進学。大学1年 - 2年の頃は寮で生活...


    峰不二子がルパンを好きなくらい好きだよ。 - 銘無き石碑
緑:どれくらい私のこと好き?

世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きだ

ワタナベトオル(ノルウェイの森) 4

神戸の高校を卒業後、東京の私立大学文学部に進学。大学1年 - 2年の頃は寮で生活...

この作品は、芥川賞を受賞すべきであった。
その事により、芥川賞は自滅し、現今の商業文学誌はすべて廃れるべきであった

東欧文学研究誌『イスカーチェリ』80年8月号(18号)
彼は高校時代に英和辞典で

どんな髭剃りにもその哲学がある

という「格言的例文」を読んでうなされ、それ以来ずっと頭のなかに刻みこんでいるという
「まえがきにかえて」

見る行為は、
最も確実なようでありながら、実はもっとも不確かで曖昧なものとも言える。
見ることは何かを終わらせるのではなく、
逆にいつでも何かの始まりに過ぎないものだ。
だが、見ないことは、重要な何ものかの喪失に繋がる。
「なによりも怖いのは、その恐怖に背を向け、目を閉じてしまうことです」

七番目の男 1

1996年『文藝春秋』2月号

資格というのは、あなたがこれから作っていくものよ

有紀子(国境の南、太陽の西) 1

「僕」の妻。5歳年下。教科書出版社勤務時代の夏休みの旅行の時に出会う。「僕」との...

私の中に中間的なものは存在しないし、(中略)中間もまた存在しない。

島本さん(国境の南、太陽の西) 1

「僕」の小学校5年生の時に転校してきた同級生。一人っ子。「僕」の家の近所に住んで...

「踊るんだよ」羊男は言った。

音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言ってることはわかるかい?
踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。
一度足が停まったら、
もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。‥‥‥

羊男(ダンス・ダンス・ダンス) 1

羊の皮を被った謎の男。ドルフィン・ホテルでいつまでも「僕」を待つ。

あなた、今どこにいるの?

緑(ノルウェイの森) 2

日本の小説家・村上春樹の長編小説。