村上春樹

俺は今よりももっと強くなる。そして成熟する。大人になるんだよ。
(中略)
俺は責任というものを感じるんだ。
なあキズキ、俺はもうお前と一緒にいた頃の俺じゃないんだよ。
俺はもう二十歳になったんだよ。
そして俺は生きつづけるための代償をきちっと払わなきゃならないんだよ。

一人きりでいると体が

だんだん腐って溶けて最後には緑色のとろっとした液体だけになってね、
地底に吸いこまれていく

緑(ノルウェイの森) 2

日本の小説家・村上春樹の長編小説。

僕は自分の勝手に作りだした人々や
世界をあとに放りだして行ってしまうわけにはいかないんだ。
君には悪いと思うよ。本当に悪いと思うし、君と別れるのはつらい。
でも僕は自分のやったことの責任を果たさなくちゃならないんだ。
ここは僕自身の世界なんだ。
僕は僕自身を囲む壁で、川は僕自身の中を流れる川で、煙は僕自身を焼く煙なんだ。

僕(世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド) 1

「世界の終り」における主人公。「外の世界」から「街」に入った後、「図書館」で「夢...


    別れたいということですか?それなら、他の男性をあたります。中途半端な態度はやめて下さい。 - 銘無き石碑

本当にまれなほど徹底した弱さは全世界を破壊するほどの過激な観念を生んでしまう

笠井潔 1

1948年11月18日 東京都生まれの小説家、推理作家、SF作家、文芸評論家。

俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。
夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ

鼠(羊をめぐる冒険) 2

29歳。「僕」の親友で、1973年に黙って故郷の街を出てから多くの街を放浪してい...

弱さというのは体の中で腐っていくものなんだ
自分の中で何かが確実に腐っていくというのが、
またそれを本人が感じつづけるというのがどういうことか、君にわかるか?

鼠(羊をめぐる冒険) 2

29歳。「僕」の親友で、1973年に黙って故郷の街を出てから多くの街を放浪してい...

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あなたの退屈さは
あなたが考えているほど強固なものじゃないかもしれないということよ

ガール・フレンド(羊をめぐる冒険) 2

21歳。耳専門のパーツモデル、小さな出版社のアルバイトの校正係、ささやかなクラブ...

あなたの人生が退屈なんじゃなくて、
退屈な人生を求めているのがあなたじゃないかってね。それは間違ってる?
僕:でも結果は同じさ

ガール・フレンド(羊をめぐる冒険) 2

21歳。耳専門のパーツモデル、小さな出版社のアルバイトの校正係、ささやかなクラブ...

まるで何もない十年だ
手に入れたものの全ては無価値で
成し遂げたものの全ては無意味
そこから得たものは退屈さだけだった

僕(羊をめぐる冒険) 1

作中の語り手。29歳。1948年12月24日生まれ。山羊座。A型。

金持ちなんて・みんな・糞くらえさ。

風の歌を聴け 3

村上春樹の第1作となる長編小説。

気分が良くて何が悪い?

風の歌を聴け 3

村上春樹の第1作となる長編小説。

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もうそれまでの現実否定で小説を書いても、それは人を動かさないよ

AERA Mook 75『村上春樹がわかる。』(朝日新聞社,2001)P7
加藤典洋 2

1948年生まれ。文芸評論家。