結婚して子供を生み、そして子供に背かれ、老いてくたばって死ぬ、
そういう生活者をもしも想定できるならば、そういう生活の仕方をして生涯を終える者が、
いちばん価値ある存在なんだ
『敗北の構造』
ぼくはでてゆく 冬の圧力の真むこうへ
ひとりっきりで耐えられないから たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから
『ちいさな群への挨拶』
読者に誤読を与えたら、まず外国文学者の翻訳の拙さを省みるべきだ。
難しい手仕事を怠る中での、キザな語学自慢は問題だ。
外国の本の翻訳版を読むことについて