政治
多様性と寛容性を持った判断力ある大人をつくってこそ道徳教育。
(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力...
公共イコール国家ではない。
多様性を認め、異なる価値観の人たちと共存する寛容性が公共性だ。
公共性の本来の意味から外れ政治の道具にしないことだ。
(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力...
少数派の若年層が分厚い発言力を持たないと民主主義が偏る。
(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力...
私は『シティズンシップ』が適当だと思うが、『道徳』の名称が定着している。
(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力...
日本の教育は、“子供を大人にしない”という傾向が強く、
無知のまま子供を社会に引き渡し、
会社などで“一人前”にするという高度成長型成熟モデルが支配的だった。
(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力...
トリクルダウン仮説は、
民主主義国家において、一部の富裕層や法人企業に傾注した政策をする際、
有権者である国民に「言い訳」をするために編み出されたレトリックなのです。
「富裕層や大手企業を富ます政策をやるけど、
いずれ富は国民の皆さんに滴り落ちるので、安心してね」
というわけでございます。
もっとも、トリクルダウンは別に民衆主義国の専売特許というわけではなく、
中華人民共和国の鄧小平が改革開放を始める際に連呼した「先富論」も、
まさにトリクルダウン仮説そのものでした。
つまりは、政治家がグローバリズム、新自由主義的な構造改革、緊縮財政を推進し、
国民の多数を痛めつける際に
「言い訳」として持ち出されるのがトリクルダウン仮説なのです。
(1969~) 日本の経済評論家。 中小企業診断士。 国家ビジョン研究会経...
安倍晋三首相は自分に近い学者は利用するが、批判する学者は黙殺する。
反知性というより、知性に無関心で、自説への執着はもはや宗教信仰に近い。
ただ、首相の背後に反知性的な“知恵者”の存在を感じる。
難解な問題を好まない世論の弱点を見抜き、
巧妙に批判をかわそうとする思惑が見え隠れする。
(1950~) 日本の実業家。文筆家。立教大学特任教授。
政権が「押し付け憲法」を本気で拒みたいなら、
論理としては、まず、他国による日本の占領状態を解こうとするのが正道だ。
日本国内から全ての軍基地の撤退を求め、
日本は独立国としてみずから、
自衛策を講じると宣言することを目指すのが良いだろう。
(1961~) 日本の評論家。作家。
経済学の制度化には、人文知よりも数字に重きをおく傾向を強める弊害があります。
哲学、歴史、思想的知性を、軽視してはなりません。
愚民を支配するにはとても道理を以て悟すべき方便なければ唯威を以て畏すのみ
西洋の諺に 愚民の上に苛き政府あり とはこの事なり
これは政府の苛きにあらず 愚民の自ずから招く災なり
愚民を支配するには、
とても道理をもって悟らせるなど不可能なので、
ただ威圧して恐れさせる。
西洋のことわざ「愚民の上に厳しい政府あり」とはこのことである。
これは政府がそうしたのではなく、
愚民がそうした政府を許しているからだよ。
歴史に対する責任は、為政者だけが負うのではない。
為政者を放置する私たち側の責任も、後世によって問われるに違いないのだ。
(1940~) 日本の文学者。評論家。ファシズム研究者。 京都大学名誉教授。
教育のために使えるものは使うという発想でとらえた。
もちろん、政治的に道徳を利用しないのが鉄則だ。
倫理や哲学が重要。
仁義忠孝のような徳目主義は意味がなく、教育的効果もない。
(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力...
歯止めを失った欲望が全面展開した結果、
少数派をいたぶる“いじめ”は横行し、
我田引水の改革はブームとなり、
成果のためなら手段を選ばない新自由主義が定着した。
正直者が馬鹿を見る世相。逆らうのは難しい。
(1968~) 日本の行動経済学者。工学者。京都大学教授。 内閣官房参与。
『国家』という言葉が政治家や官僚によって
使い放題のクレジットカードのように乱用される時代になった。
一千億円単位の税金を費やすイージス艦購入や、新国立競技場の建設などさえ、
国家の防衛、国家の祭典、といった言葉遣いを盾に取り、押し通してしまう。
これをナショナリズムとは必ずしも言えない。
むしろ、政治家や官僚による『国家』へのタカリ体質が
増長してしまったということだろう。
増えていく国庫負担の後始末をどうつけるのか、
彼らにはそのことに本気で責任を負うつもりがない。
(1961~) 日本の評論家。作家。
住まいのない人がいる一方、
空き家が住宅総数の13.5パーセントもあるミスマッチは何とかならないか。
国が空き家対策で低所得者に貸す仕組みを作ればいい。
東大卒業後、NPO理事。および、『住まいの貧困に取り組むネットワーク』世話人。 ...
“路上一歩手前”の若者は増え続けている。
最近も『違法貸しルーム』が問題になった。
欧米ではハウジングファーストと言い、
住まいのない人の支援は、
プライバシーと安全が確保された住居の提供から始めるのが主流です。
東大卒業後、NPO理事。および、『住まいの貧困に取り組むネットワーク』世話人。 ...
ハウジングプアの問題は、
住まいがないことで経済的な貧困から抜け出せない悪循環になるだけでなく、
人間関係のつながりが切れ、社会的にも孤立すること。
経済と人間関係の二重の貧困に陥ってしまいます。
東大卒業後、NPO理事。および、『住まいの貧困に取り組むネットワーク』世話人。 ...
根拠のない希望というのは、アウシュビッツの時によく語られました。
希望というのは善だ、いいものだと思っているわけでしょ。
必ずしもそうじゃないですよ。
暗い時に希望というものを作り上げて、それによってごまかしている部分があって――。
いい加減な希望より絶望の方がましだと言う人間もいるくらいですから。
映画がいつも希望を語らなけりゃいけないなんてぼくは思わない。
住み込みの仕事で寮に入っても、リストラされれば住む場所を失い、転々とする。
時々の状況で一晩を過ごす場所が変わるので、
ネットカフェのように寝る場所だけに注目しても意味がありません。
不安定なワーキングプアが増えると住むところも不安定になるという意味では、
表裏一体の問題じゃないかと気づき、本を出版して問題提起しました。
東大卒業後、NPO理事。および、『住まいの貧困に取り組むネットワーク』世話人。 ...
住まいの問題は、当初は、
保証人がいないのでアパートに移れない労働者からの相談がほとんどでした。
それが非正規雇用の拡大とともに、
ワーキングプアの若者たちからの相談がどんどん増えてきたのです。
東大卒業後、NPO理事。および、『住まいの貧困に取り組むネットワーク』世話人。 ...
医療費の自己負担が大きくなり、払えない人たちが出てくる。
お金のあるなしで医療にかかれる人とかかれない人が出てくる。
今の政治は格差を作る一方で社会保障は一応の形として国民に見せ、
素通りしようとしている。
米国なんかの医療に馳せ参じていくのがわかります。
(1924~) 日本の医者。『認知症の人と家族の会』顧問。 総合人間研究所所...