小玉重夫 6

(1960~) 日本の教育学者。 東京大学大学院教授。 代表的著作は『学力幻想』。

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教育のために使えるものは使うという発想でとらえた。
もちろん、政治的に道徳を利用しないのが鉄則だ。
倫理や哲学が重要。
仁義忠孝のような徳目主義は意味がなく、教育的効果もない。

道徳の教科化についてどう思うかとの質問に

日本の教育は、“子供を大人にしない”という傾向が強く、
無知のまま子供を社会に引き渡し、
会社などで“一人前”にするという高度成長型成熟モデルが支配的だった。

私は『シティズンシップ』が適当だと思うが、『道徳』の名称が定着している。

現代の社会における道徳という名称について

少数派の若年層が分厚い発言力を持たないと民主主義が偏る。

公共イコール国家ではない。
多様性を認め、異なる価値観の人たちと共存する寛容性が公共性だ。
公共性の本来の意味から外れ政治の道具にしないことだ。

多様性と寛容性を持った判断力ある大人をつくってこそ道徳教育。

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