黒川創 2

(1961~) 日本の評論家。作家。

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『国家』という言葉が政治家や官僚によって
使い放題のクレジットカードのように乱用される時代になった。
一千億円単位の税金を費やすイージス艦購入や、新国立競技場の建設などさえ、
国家の防衛、国家の祭典、といった言葉遣いを盾に取り、押し通してしまう。
これをナショナリズムとは必ずしも言えない。
むしろ、政治家や官僚による『国家』へのタカリ体質が
増長してしまったということだろう。
増えていく国庫負担の後始末をどうつけるのか、
彼らにはそのことに本気で責任を負うつもりがない。

政権が「押し付け憲法」を本気で拒みたいなら、
論理としては、まず、他国による日本の占領状態を解こうとするのが正道だ。
日本国内から全ての軍基地の撤退を求め、
日本は独立国としてみずから、
自衛策を講じると宣言することを目指すのが良いだろう。