再び男たちへ
「第61章 知識人」
「英雄偉人といえども、召使の眼から見ればタダの人」という言葉がある。
当り前だ。タダの人である召使から見るから、
タダの人でない人間までタダの人になってしまうのである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)263p
「第63章 無題」
『政略論』
『政略論』
ある者はより多くを獲得しようとし、他の者はもっているものを手放すまいとして、
争いが起こるのである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)272p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第26章 女たちへ」
つまらない男たちが現状打破をはかろうとすると、しばしば姑息な手段に訴えるものだ
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)117p
「第28章 ノーブレス・オブリージュ」
エリートは、
他の人びとより優れた資質や社会的立場を占めているから尊敬されるのではない。
その資質や地位を活用して、
それらをもっていない人びとを守るから敬意を払われるのである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)124p
「第12章 政治改革」
オトナになれない者が見事な老人になれるわけがないのである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)62p
「第1章 清潔度ということ」
クリーン度追求の風潮にもメリットとデメリットの両面がある。
メリットはこの期に大掃除をしようと思えばできることであり、
デメリットは、小人でもないものまでゴミと一緒に捨ててしまうことである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)16p
「第63章 無題」
『手紙』
中立でいると、勝者にとって敵になるだけでなく、敗者にとっても、助けてくれなかったということで敵視されるのがオチなのだ
『手紙』
中立でいると、勝者にとって敵になるだけでなく、敗者にとっても、助けてくれなかったということで敵視されるのがオチなのだ
中立を保つことは、有効な選択とはいえない。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)274p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第39章 再びワールド・プロブレム」
中途半端は何もしなかったことと同じである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)170p
「第35章 自己満足も程度しだい」
井戸の中は今のところは平穏無事かもしれないが、外は荒海なのである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)156p
「第3章 容貌とは」
人は、リーダーの顔を見ながら前に進む。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)24p
「第19章 台所感覚」
人は、自分が慣れ親しんだことに頼りながら自らの考えを押し進めてゆくものである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)88p
「第19章 台所感覚」
人は大局の判断を迫られた場合には誤りを犯しやすいが、
個々のこととなると意外と正確な判断をくだすものである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)89p
「第2章 人材について」
カルロ・ゼンの処置をめぐって、一委員の意見
カルロ・ゼンの処置をめぐって、一委員の意見
人材というものは、
これ以後生まれないのではないかと恐れているかぎり生まれないものであり、
反対に、そのような心配にわずらわされずに断固とした処置を決行する国家では、
生まれてくるものであります
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)20p
「第27章 外圧について」
人間は、
もっとも至極と思うことには、少しも胸の熱くならないようにできている動物である。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)120p
「第63章 無題」
『政略論』
『政略論』
人間は、恵まれていなければ悩み、恵まれていればいたで退屈する。
そしてこの性向からは、同じ結果が生ずるのだ
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)271p
ニッコロ・マキャヴェッリ
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イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第63章 無題」
『政略論』
『政略論』
人間は、百パーセント善人であることもできず、
かといって百パーセント悪人であることもできない。
だからことしばしば中途半端なことをしてしまい、
破滅につながることになってしまうのである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)276p
ニッコロ・マキャヴェッリ
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イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第16章 フランス革命二百年・平等」
人間は所詮、認められるからこそ苦労もいとわない存在なのだ。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)76p
「第63章 無題」
『君主論』
『君主論』
他者を強力にする原因をつくる者は、自滅する。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)273p
ニッコロ・マキャヴェッリ
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イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第11章 政治家とは」
以前より改善されているならば、まずは良しと考えるべきではないか
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)57p
ジュリオ・アンドレオッティ
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1919年1月14日生まれ。イタリアの政治家、上院議員(終身議員)。 首相(第...
「第27章 外圧について」
優れたリーダーとは、良き結果を得るためには良くない手段に訴えるくらい、
眉ひとつ動かさずにやってのけられる人種のことである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)121p
優柔不断な国家は、
外からの圧力でもないかぎり、良き政策を打ち出せないようになっているのである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)275p
ニッコロ・マキャヴェッリ
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イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第30章 共産主義(その二)」
充分に食べられていさえすれば実におとなしく、つまり保守的になるのが人間だから
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)134p
「第19章 台所感覚」
具体的な基盤ということならば、一円玉は歴史に優る。
歴史には誰でも慣れ親しむことは不可能だが、一円玉ならば可能だからである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)88p
「第32章 好感度について」
利己主義者の間では妥協は常に可能である
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)143p
「第26章 女たちへ」
塩野:日本ではもう誰もがカメラをあやつる時代になりましたが、こういう状態になるとプロのカメラマンは困りませんか
塩野:日本ではもう誰もがカメラをあやつる時代になりましたが、こういう状態になるとプロのカメラマンは困りませんか
困るどころか歓迎しますよ。
なぜなら、こういうときこそプロとアマの差がはっきりするからです
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)114p
奈良原一高
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1931年11月3日生まれ。日本の写真家。福岡県出身。