再び男たちへ
適度に物をもたせれば、人間は必ず保守化する
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)172p
「第39章 再びワールド・プロブレム」
軍の指揮官にとって最も重要な資質は何かと問われれば、想像力であると答えよう
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)168p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第38章 軽蔑」
誰でも愛されたいと願う。
だが、めざましい成果をあげた場合、愛されるよりも憎まれるほうが多くなる。
なぜなら、人間は嫉妬するのが普通だからで、
憎まれることは能力を認められたことの証明でもあるのだ。
しかし、軽蔑は同列にはあつかえない。軽蔑は、能力を認めたうえでの評価ではない。
能力を認めないことによって生まれる評価である。
それゆえに、
憎まれることはあっても軽蔑されることだけは絶対に避けなけねばならない。
必ずや実害につながる。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)168p
「第58章 帽子の愉しさ」
誰だって四十を越えれば、性格はいやでもはっきりしてくる。
今まで築きあげたその性格に、額ぶちをつけてあげたいとは思いませんか?
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)252p
「第63章 無題」
『君主論』
『君主論』
良き力をもつ者は、良き友に恵まれるものである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)273p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第15章 フランス革命二百年・自由」
自由は誰もが欲する。
だが、この自由なるもの、それを駆使して生きるとなると意外と大変で、
すべての人がその緊張に耐えていけると考えるほうが非現実的なのではないか。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)73p
「第62章 善と悪」
自分と似ているものにしか興味を示さないのでは、
一度しかない人生、もったいないというものではありませんか。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)268p
「第63章 無題」
『政略論』
『政略論』
結果さえ良ければ、手段は常に正当化される
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)277p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第51章 企業と文化(その一)」
簡単に定義すれば、
簡単に定義すれば、
経済行為とはカネをもうけることであり、
政治的行為とはもうけたカネをうまく使うことであり、
文化的行為とは、うまくであろうが何であろうが、ただひたすらカネを使うことである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)219p
「第33章 百年の計」
私は以前から、市場調査なるものに疑いをいだいてきた。
それは凡人の考えたことへの援護射撃にすぎないのではないかとさえ思っている。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)147p
「第5章 帰宅拒否症なる現象について」
私は、ネクラな現象を治すのにはネクラな方法で対処するしかないという考えに、
常に疑問を感じている。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)32p
「第61章 知識人」
知識も教養も万能ではない。
ただ残念なことに、もてばもつほど万能であると思うようになるのが、
タダの人のおちいりやすい傲慢ではあるのだが。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)264p
「第18章 女の反乱」
真の政治感覚をもつ政党など一つとして存在しない状況下では、
有権者の判断力は具体的に判断可能なことにしか発揮されないからである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)85p
「第62章 善と悪」
塩野自身の言葉ではない
塩野自身の言葉ではない
真に優れたリーダーは部下を選ばない
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)268p
「第25章 ワールド・プロブレム(その三)」
産ませてしまえば勝ち
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)114p
「第27章 外圧について」
理で訴えられてその気になれるのは、少数派にすぎない。
多数派とは常に、胸を熱くする何かがないと動かないものなのだ。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)121p
「第63章 無題」
『手紙』
『手紙』
現実主義が誤りを犯すのは、相手も自分と同じように考え対処するであろうから、
バカなまねなどするはずはないと思いこんだときである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)271p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第63章 無題」
湾岸戦争でわれられ日本人は、観客席にとどまるほうを選んだ。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)269p
「第11章 政治家とは」
民主制とは、五〇パーセントプラス一人の考えを実行に移すことである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)56p
ジュリオ・アンドレオッティ
3
1919年1月14日生まれ。イタリアの政治家、上院議員(終身議員)。 首相(第...
「第33章 百年の計」
後世から眺めればあれこそ百年の計であったと思われる「計」はいくつもあるが、
それらも立てた当初は、立てた本人ですらそれが百年の計になるなどとは思ってもいなかったのである。
後世から眺めればあれこそ百年の計であったと思われる「計」はいくつもあるが、
それらも立てた当初は、立てた本人ですらそれが百年の計になるなどとは思ってもいなかったのである。
歴史に親しむ日々を過していてつくづく想うのは、
百年の計などというものは存在しないということである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)145p
「第13章 歴史について」
歴史というのは人間経験の集積である。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)64p
「第62章 善と悪」
次の時代を創ることになるほどの大改革は、
誰の頭にでも浮かんでくるものではないのである。
それゆえに、英雄は常に孤独なのだ。
その彼を理解しないのは、敵ばかりではない。
味方の多くも理解していないのが普通である。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)267p
「第63章 無題」
『政略論』
『政略論』
次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。
第一は、忍耐と寛容をもってしても、
人間の敵意は溶解するものではないということであり、
第二は、報酬や援助を与えても、
敵対関係を好転することまではできないということである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)272p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
「第11章 政治家とは」
権力は、それをもたない者を消耗させる。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)57p
ジュリオ・アンドレオッティ
3
1919年1月14日生まれ。イタリアの政治家、上院議員(終身議員)。 首相(第...
「第24章 ワールド・プロブレム(その二)」
誰かが書いていたこと
誰かが書いていたこと
最善の方策とは、善意からは生まれない。
かえって、一見悪意と見えることから生まれるほうが多いものである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)110p
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