法律
蕩々たる揚子江も、その源流は『濫觴』、つまり觴を濫べるほどの細流である
孔子家語より。
小室直樹『痛快!憲法学』(amazon.co.jp) (集英社インターナショナル,2001)48p
小室直樹『痛快!憲法学』(amazon.co.jp) (集英社インターナショナル,2001)48p
第2章◆誰のために憲法はある
リヴァイアサン
リヴァイアサン
口からは火炎が噴き出し 火の粉が飛び散る。
煮えたぎる鍋の勢いで 鼻からは煙が吹き出る。
喉は燃える炭火 口からは炎が吹き出る。
首には猛威が宿り 顔には威嚇がみなぎっている。
筋肉は幾重にも重なり合い しっかり彼を包んでびくともしない。
心臓は石のように硬く 石臼のように硬い。
彼が立ち上がれば神々もおののき 取り乱して、逃げ惑う。
剣も槍も、矢も投げ槍も 彼を突き刺すことはできない。
旧約聖書 ヨブ記(新共同訳)
小室直樹『痛快!憲法学』(amazon.co.jp) (集英社インターナショナル,2001)30p
小室直樹『痛快!憲法学』(amazon.co.jp) (集英社インターナショナル,2001)30p
第3章◆すべては議会から始まった
13世紀の頃のことわざ
13世紀の頃のことわざ
王は人の上に、法の下に
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)40p
第3章◆すべては議会から始まった
親の仇は討つけれども、主人の仇は討たないのが日本人です。
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)38p
- 銘無き石碑
第2章◆誰のために憲法はある
近代法の思想を一言で言うと
近代法の思想を一言で言うと
1000人の罪人を逃すとも、1人の無辜を刑するなかれ
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)27p
第2章◆誰のために憲法はある
刑を与えることができるのは裁判官なのですから、
したがって刑法とは裁判官に対する命令である、
裁判官を縛るためのものであるという結論になる。
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)21p
第2章◆誰のために憲法はある
漢の高祖(劉邦)が関中を制服したときに最初に出した法律
漢の高祖(劉邦)が関中を制服したときに最初に出した法律
殺すな、傷つけるな、盗むな
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)21p
第2章◆誰のために憲法はある
法律とは国家権力による強制的な命令である
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)20p
第1章◆日本国憲法は死んでいる
どんなに立派な憲法も、国民次第で「紙くず」になる
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)16p
第1章◆日本国憲法は死んでいる
憲法とは「ひ弱な生き物」である
小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)11p
「功なき関羽」
孔明
関羽に厳しい罰則を言い渡したことについて
孔明
関羽に厳しい罰則を言い渡したことについて
軍規を守ってはじめて強兵が生まれ それが国を守り国を強くしていくのです
横山光輝『三国志 13 赤壁の戦い』(潮出版社,1998)343p
三国志 (横山光輝の漫画)
212
横山光輝による日本の漫画。1971年から1986年まで、潮出版社『希望の友』『少...-ウィキペディア
「返還前夜」
蔡長官
蔡長官
ご存じのはずだ、
我が国では、“法が人を裁く”のではなく“人が法を裁く”のだ、と、いう事を!
さいとう・たかを『ゴルゴ13 Volum105 返還前夜』(リイド社,2007)110p
法律は根っからの正直者のために作られたのではなく、
動揺しやすい、意志の弱い分子のために作られたのだ。
窃盗行為についての法律も必要なのである
アドルフ・ヒトラー
372
オーストリア及びドイツ国の政治家、軍人、画家。 文献によってはヒットラー、ヒッ...-ウィキペディア
=ヒトラー
オマエだよ! - さくら
理論家は、民族のためよりもむしろ学説のために喜んで死ぬだろう。
かれは、人間がまず法律を作るがゆえに、人間は法律のためにあるなどと信じるのである。
ナンセンスであった。
アドルフ・ヒトラー
372
オーストリア及びドイツ国の政治家、軍人、画家。 文献によってはヒットラー、ヒッ...-ウィキペディア
政府によって決められた法は、たとえそれがバカげており、不便であろうとも、勝手にこれを破る道理はない。
国の政体によりて定まりし法は、たといあるいは愚かなるも、あるいは不便なるも、みだりにこれを破るの理なし。師を起こすも外国と条約を結ぶも政府の権にあることにて、この権はもと約束にて人民より政府へ与えたるものなれば、政府の政に関係なき者はけっしてそのことを評議すべからず。
国民が政府に従うというのは、政府が作った法に従うのではなくて
自分たちが作った法に従うということである。
国民の政府に従うは政府の作りし法に従うにあらず、みずから作りし法に従うなり。
政治が大まかであれば、人民は純朴でいられる。
政治が厳しく細かいなら、人民はずる賢くならざるをえない。
第五十八章より
世の中に禁令が多くなればなるほど、人民の心は離れていく。
第五十七章より
法律とは国家が暴力を振るう、その振るい方を決めたものでしかない。
鬼堂凱
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『男大空』の登場人物。 金の力で政治と経済を支配している。
觴(さかずき)を濫(うか)べる