第1章◆日本国憲法は死んでいる

憲法とは「ひ弱な生き物」である

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)11p
第1章◆日本国憲法は死んでいる

どんなに立派な憲法も、国民次第で「紙くず」になる

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)16p
第2章◆誰のために憲法はある

法律とは国家権力による強制的な命令である

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)20p
第2章◆誰のために憲法はある
漢の高祖(劉邦)が関中を制服したときに最初に出した法律

殺すな、傷つけるな、盗むな

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)21p
第2章◆誰のために憲法はある

刑を与えることができるのは裁判官なのですから、
したがって刑法とは裁判官に対する命令である、
裁判官を縛るためのものであるという結論になる。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)21p
第2章◆誰のために憲法はある
近代法の思想を一言で言うと

1000人の罪人を逃すとも、1人の無辜を刑するなかれ

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)27p
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第3章◆すべては議会から始まった

親の仇は討つけれども、主人の仇は討たないのが日本人です。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)38p

    忠臣蔵
    - 銘無き石碑
第3章◆すべては議会から始まった
13世紀の頃のことわざ

王は人の上に、法の下に

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)40p
第6章◆はじめに契約ありき

もし「日本国憲法は絶対に守るべきである」と信じるのなら、
この前文の精神を具現して、
竹槍を担いで今すぐ国会になぐり込みに行ってもおかしくはない。
革命は無理にしても、
せめて抵抗運動、レジスタンスに身を投じるべきではありませんか。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)116p
第7章◆「民主主義のルール」とは何か

契約とは言葉なのです。
(中略)
契約書とは言葉の塊です。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)125p
第8章◆「憲法の敵」は、ここにいる

民主政治とは「衆愚政治」の別名にすぎない

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)152p
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第8章◆「憲法の敵」は、ここにいる

独裁者はかならず、大衆の歓呼、つまり一時的な熱狂によって担ぎ上げられる。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)162p
第9章◆平和主義者が戦争を作る
憲法に平和主義の条項がある国は、今の地球上にはそれこそ掃いて捨てるぐらいにある。
しかも、戦争の放棄を定めた憲法は日本国憲法が最初ではありません。

お国自慢ほど聞き苦しいものはないと言うけれども、
憲法自慢は止めておいたほうがいい。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)166p
第9章◆平和主義者が戦争を作る
関連名言 痛快!憲法学 平和主義‥(sekihi.net)

戦争を全面的に肯定することによって、戦争の被害は最小限にできる

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)168p
第9章◆平和主義者が戦争を作る
関連名言 痛快!憲法学 戦争を‥(sekihi.net)

平和主義は戦争を招く。戦争をする決意のみが、戦争を防ぐ。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)185p

世界一の平和大国になりたければ、世界一の戦争通になる必要がある

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)187p
第10章◆ヒトラーとケインズが20世紀を変えた

失業者とは「売れ残りの人間」である!?

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)194p
第11章◆天皇教の原理――大日本帝国憲法を研究する
伊藤博文はその典型です。

本当の人物というのは教育を受けていなくとも、真理を見抜く力がある。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)221p
第12章◆角栄死して、憲法も死んだ
昭和の日本では、(この)軍人たちを支持する人々が増えてきた。非効率な議会政治はコリゴリだ。
軍人さんのほうが、代議士よりも日本のことを心配している。彼らに政治を任せたらどうだと考える人たちが国民の中に増えてきた。

デモクラシーを殺すのは独裁者にあらず。
デモクラシーを食い殺すのは、デモクラシー自身です。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)232p
第12章◆角栄死して、憲法も死んだ

代議士という種族くらい、世論の動向に敏感な存在はない。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)240p
第12章◆角栄死して、憲法も死んだ

空気の前には道理が引っ込む。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)242p
第13章◆憲法はよみがえるか

高級官僚とは(その)リヴァイアサンをも食い殺してしまう、
恐るべき怪獣、いや寄生虫です。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)260p

官僚に政治を行なわせるのは、サルに小説を書かせるよりもむずかしい。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)261p
第13章◆憲法はよみがえるか

アメリカ人は、
さながら野の花のごとく、民主主義はどこにでも咲くものだと信じて疑わない。
(中略)
まさにアメリカはデモクラシー教、資本主義教の総本山です。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)264p
第13章◆憲法はよみがえるか

空を自在に飛び回るワシから見れば、
ニワトリが空を飛べないのが不思議に思えてならない。
しかし、ニワトリにはニワトリの事情があるのです。

小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)264p