名言・語録一覧

なぜ、なんのために小説を書くかといえば、結局はこれに尽きる
──あなたはひとりぼっちじゃないんですよ、と伝えるため

「ぼくはお城の王様だ」のあとがきより
スーザン・ヒル 1

1942年生まれ。イギリスの作家。

No1よりNo2
それがオレの人生哲学よ

パティ・キーンはわざと頭を鈍くしていたが
これはミッドランド・シティのたいていの女にあてはまることだった。
女は大きな動物だから大きな脳を持っているが
つぎのような理由であまりそれを使おうとしない。
人並みはずれた考えは敵を作るおそれがあり
女は、もしいくらかでも安全と心の慰めを求めるなら
ありったけの友人が必要だからである。
そこで、生存のために、彼女たちは自分自身を訓練して
思考機械ではなく同意機械になろうとする。
彼女たちの頭がする仕事は、他人がなにを考えているかを発見し
それから自分もそれを考えるだけになる。

「チャンピオンたちの朝食」より
カート・ヴォネガット・ジュニア 6

アメリカの作家。シニカルな作風で知られる。

この値段なら
馬に食べさせてから
バラの肥やしにしても惜しくない

ある夏の終わりの麦わら帽子のバーゲンセールの広告コピーとして。
「チャンピオンたちの朝食」より
カート・ヴォネガット・ジュニア 6

アメリカの作家。シニカルな作風で知られる。

ほんとに、くやすいね
あんなくやすいこと
なかんべつちや

千登美さんもその友達も、それ以上はどうしても語つてくれなつた。
ただ、せつせと植え続けるだけ。
さうだ、全国民ほんたうに口惜しいんだ。
写真週報 第276号 昭和18年6月16日より
はだしで水田に入り手ぬぐいを巻いて田植えをする写真とともに掲載された。
藤本千登美 1

宮城県古川市。女子青年学校生徒。 昭和18年6月当時、17歳。

ここに見たり
大いなる国うみのあかし
戦いのさなかにありて
今ぞ聞く
澎湃と昂まりおこる
大いなるアジアの声を
さなりその声
アジア十億の雄叫びとなり
轟然と米英の耳朶をうつ
今にして彼等知るべし
こぞりたつアジアの力を

写真週報 第298号 昭和18年11月17日より
この号の特集は「アジア十億の戦力結集 大東亜会議開く」である。
表紙はチャンドラ・ボーズで「大東亜の力示さん」となっている。
時の立札 5

写真週報に連載されていた、国民を激励する文章。 「『時の立札』は他へ転載その他に...

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塹壕に絹夜具を持込み
飯ごうに刺身を盛り
長袖をひらめかせて
突撃ができようか
戦局は正に悽愴苛烈
国内もまた戦場
虚飾をなげうって決戦に
一億総決起の時は今
野戦の心もて貫かん
我等が衣、食、住

写真週報 第279号 昭和18年7月7日より
時の立札 5

写真週報に連載されていた、国民を激励する文章。 「『時の立札』は他へ転載その他に...

この手で造った飛行機が
この眼で送った荒鷲が
あの驚天の戦果をあげたのだ
われらは
戦場をにらんでまっしぐらに
飛行機を造るのだ
あの荒鷲に続くのだ

写真週報 第299号 昭和18年11月24日より
時の立札 5

写真週報に連載されていた、国民を激励する文章。 「『時の立札』は他へ転載その他に...

闇や買出しで自分たちだけ
豊かに食べたがる人たちに
日本の有難さ、良さが、味わえるだろうか
凍土に立ち、湿田に入り、汗と泥土にまみれて
食糧増産を続ける農村の現実を
食事のたびにしみじみと味わってみることだ
食物のことは、それからの話にしよう

写真週報 第302号 昭和19年1月12日より
時の立札 5

写真週報に連載されていた、国民を激励する文章。 「『時の立札』は他へ転載その他に...

荒鷲たちは
凛烈たる高空の寒気をついて
今日も爆撃行の操縦棹を握り
かじかんだ手に索敵行の電鍵をうつ
炭とぼしくとも
ストーヴ スチームはなくとも
何のこれしき──
われらまた赤々と戦意を燃やし
工具を、ペンを、鍬をしっかと握って
身に迫る決戦の冬のきびしさを
ガッと全身で受止めよう

写真週報 第302号 昭和18年12月22日より
時の立札 5

写真週報に連載されていた、国民を激励する文章。 「『時の立札』は他へ転載その他に...

食べなかったという事実を私は所有するわけ。
その事実がそこにあって、言うなればそれが
私にとって食べる代わりになるの。
面白いと思わない?

「ダイエット」より
フランソワーズ・マレ=ジョリス 3

1930年生まれ。フランスの作家。

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孤独な人間は小さな博物館の館長にたとえることができる

フランソワーズ・マレ=ジョリス 3

1930年生まれ。フランスの作家。

小説に求められてきたものは
読者を日常の外に連れ出すこと
そして、人間と人生についての認識を
何らかの形で深めることである。

「ダイエット」訳者あとがきより
吉田暁子 1

上智大学文学部卒業後、パリ第三大学に留学。 フランス関連の訳書多数。

労働の一部は身を養いますが、
他の一部は人間を築きあげるのです

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

真の意味でぼくを豊かにしてくれたのは、
ぼくが受け取ったものより
多くのものを与えた場合だけだった
ということを認めなければなりません

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

みんなぼくを信頼してくれているのだ。
もし歩かないとしたら、ぼくはならず者だ

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

人間は固い水晶に穴を穿ちながら、
ゆっくりとすすんでゆく

『サン=テグジュペリの言葉』
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

方法こそ異なっていても、目的は異ならない。
目的はつねに同一である

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

人間は真理を発見するのではない。
人間は真理を創造するのだ

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

征服とは、おまえの内部に、おまえを通して、
おまえ自身を築きあげることである

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

犠牲とは、おまえをなにものからも切断することなく、
逆におまえを富ますものだ

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

人間であるとは、まさに責任を持つことだ。
自分には関係がないような悲惨をまえにして
恥を知ることだ

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

あるのはただ、前進してゆく力だけだ。
その力を創造しなければならない。
解決なぞ そのあとで見つかる

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

歩みだけが重要である。
歩みこそ、持続するものであって、
目的地ではないからである

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア

手に入れたものによってと同様、
失ったことを惜むもの、
手に入れたいとのぞむもの、
喪失を嘆くものによっても、
導かれ、授乳され、成長させられる

『サン=テグジュペリの言葉』より
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 59

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路...-ウィキペディア


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