コミュニティ

  • 3件を表示

わたしはあまりにも急速な、あまりにも杓子定規な組織化に反対する人間である。
たいてい死んだ機構だけが完成し、
いきいきとした組織はなかなかでき上がるものではない。
なぜなら組織は、有機的生活、有機的発展により存立していくものだからだ。

一定数の支持者を得た理念というものは、つねにある秩序を得ようと努力するものであり、その内面的形成は非常に大きな価値がある。
アドルフ・ヒトラー 372

オーストリア及びドイツ国の政治家、軍人、画家。 文献によってはヒットラー、ヒッ...-ウィキペディア

キリスト教徒や、イスラム教徒、ユダヤ教徒と話をするような場合に
僕はいつも、彼らの信仰はいわば
「暗示的なもの」として捉えるべきだと感じた。
彼らが、教義の現実性を、直接的に、本来の意味で
信じていないのはあきらかだった。
ただし、それは確認のしるし、信者の世界にアクセスするための
パスワードの一種ではあった。

「ある島の可能性」より
ミシェル・ウエルベック 8

ミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq [miʃɛl wɛ...-ウィキペディア

パティ・キーンはわざと頭を鈍くしていたが
これはミッドランド・シティのたいていの女にあてはまることだった。
女は大きな動物だから大きな脳を持っているが
つぎのような理由であまりそれを使おうとしない。
人並みはずれた考えは敵を作るおそれがあり
女は、もしいくらかでも安全と心の慰めを求めるなら
ありったけの友人が必要だからである。
そこで、生存のために、彼女たちは自分自身を訓練して
思考機械ではなく同意機械になろうとする。
彼女たちの頭がする仕事は、他人がなにを考えているかを発見し
それから自分もそれを考えるだけになる。

「チャンピオンたちの朝食」より
カート・ヴォネガット・ジュニア 6

アメリカの作家。シニカルな作風で知られる。