名言・語録一覧
歓待とは、客人が無意識下で望んでいたものを提供することである。
ただし、それだけでは充分でない。客人は満足しても、いつかは飽きるからだ。
ゆえに、客人が無意識下で望んでいたものを与えつつも、
同時に思いもしなかったものを提供することで、それにプラス・アルファする必要がある。
塩野七生 『ローマ人物語13 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [下]』(新潮文庫,2004)154p
優れた男は女の意のままにならず、意のままになるのはその次に位置する男でしかない
塩野七生 『ローマ人物語13 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [下]』(新潮文庫,2004)152p
自分では考えつかなくても先人の考えたことを完璧に活用するのも才能である
塩野七生 『ローマ人物語13 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [下]』(新潮文庫,2004)8p
Veni vidi vici.
(来た、見た、勝った)
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)12p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
わたしは王ではない。カエサルである
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)196p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
共和政打倒を目指す者の中で、カエサルだけが素面だ
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)174p
小カトー
1
ローマの政治家
質実剛健も、限度を越えてまで強いては、人間性の現実に反するから長つづきしない。
といって自由放任も、人々の嫉妬心を刺激することになりやすい。
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)173p
失業とは、その人から生活の手段を奪うに留まらず、
自尊心を保持する手段までも奪うことである。
(中略)
それゆえに、失業問題は福祉では解決できず、職を与えることのみが解決の道になる。
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)165p
孤独は、創造を業とする者には、
神が創造の才能を与えた代償とでも考えたのかと思うほどに、
一生ついてまわる宿命である。
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)115p
人間世界ではしばしば、部外者であった者のほうが、
自分を受け容れてくれた現体制維持に熱心になるものである。
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)111p
人間にとっては、ゼロから起ちあがる場合よりも、
それまで見事に機能していたシステムを変える必要に迫られた場合のほうが、
よほどの難事業になる。
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)109p
敗北を喫した後の兵士たちへの対処もむずかしいが、
勝利を得た後の兵士たちの処遇もまたむずかしい。
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)37p
神出鬼没では有名なカエサル
到着を告げる使者が着く前に姿を現すなどは、珍しくないカエサル
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)26p
カエサルの肉体は殺せたが、カエサルの思想は殺せなかった
塩野七生 『ローマ人物語12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [中]』(新潮文庫,2004)8p
カエサルならばこう言うだろう
まず敵と戦場を見せてくれ。その後で勝つ戦法を考える
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)254p
ファルサルスの会戦直前、カエサルに対して
死のうが生きようが、今日はあなたが感謝せざるをえない闘いぶりをしてみせる
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)248p
クラスティヌス
1
百人隊長。
隊長に、騎兵だけならばコルネリウス陣営地へ逃げられると言われたことに対して
カエサルに託された軍団なしに、カエサルの許にもどることはできない
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)118p
ガイウス・スクリボニウス・クリオ
1
共和政ローマの政治家・軍人。
指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)111p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
『内乱記』より
アレクサンドリアで、ポンペイウスの死を知った
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)270p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
苦境は、友を敵に変える
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)264p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
『内乱記』より
パニックが起きると、人は自分個人のことしか考えなくなる
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)118p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
わたしが自由にした人々が再びわたしに剣を向けることになるとしても、
そのようなことには心をわずらわせたくない。
何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、
自らの考えに忠実に生きることである。だから、他の人々も、そうあって当然と思っている
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)104p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
女とは、理によったのではなく、
自分の女としての魅力によったと信じるほうを好む人種なのである。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)291p
敵の主戦力の非戦力化に成功した側が、どの会戦でも勝者になる。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)235p
人間は、気落ちしているときにお前の責任ではないと言われると、
ついほっとして、そうなんだ、おれの責任ではなかったのだ、と思ってしまうものである。
こう思ってしまうと、再起に必要なエネルギーを自己生産することが困難になる。
ついつい、指導者の判断待ちという、消極性に溺れこんでしまうものだ。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)194p